馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

世界一統

2014年10月21日 | Weblog
姉妹店「魚戸いなせや」で和歌山の世界一統(南方)の会を開催しました。

杜氏の武田君は元、伏見の斎藤酒造でほとんど杜氏の仕事をこなしてきたベテラン
今回も和歌山から魚戸いなせやにくる前に古巣訪問を欠かさない、律儀な性格。

世界一統に移籍した初年度に全国新酒鑑評会で、いきなり金賞を受賞した実力者でもある。

ご存知ない方が多いと思うが、酒造りは知識もあるが蔵の設備や水・米に至るまで全て熟知していなければならない。
言わば、知識だけを持って初めての造りはかなり大変な事。
それだけに初年度金賞受賞など、ほんま神業に近い(考えたら玉川のフィリップも遊穂の横道君もそやったなぁ)

今回は、サンプルも頂き
魚戸いなせやの料理長(通称・監督)も和歌山迄、食材探しに行ったわけで。
このような世界一統の会に相応しいメニューに仕上げる事が出来た。

馳走いなせやもそやけど、現地食材と現地の酒は切っても切れない間柄なので
そこは、京都産でなくても問題ではないと考える訳です

「世界統一の会~?わたしも行くわ~!」
写真右の女性(通称・シゲちゃん)
いや…。世界統一ちごて世界一統やし。
世界統一したら色んな方面からクレームくるやろ?

相変わらず!?
見事なボケをかましてくれはります。

世界一統の会では、10銘柄のお酒を冷酒や燗で料理に合わせて楽しんで頂き
これは、常連W~ちゃんからのパクリ写真やけど…。

その都度、武田杜氏のお酒の説明が続く(武田君、ほんまありがとう)

そんな楽しい宴も午後9時に終了!
(結局4時間も飲みっぱなしや)

その後、まともに料理に手を付けられなかった杜氏と営業さんを引き連れ
近所のイタリアンで、お疲れ様会。

営業のS君(丸坊主の上、かなりいかつい顔立ちやけど)
酒や会社に対して熱い想いを語る

語る

語る

そうかぁ
顔立ちはいかついけど、まだまだ若いもんなぁ。

隣にいる武田君は、クールジャパンだ。
杜氏と言う職業柄なのか冷静に言葉を選び、想いを語る(玉川のフィリップは、考えたら熱い人間やけど)

【酒造りは人造り】

今は農口酒造で、酒造りをされてる農口さんの言葉。

自分がどんなに力量があっても、支えてくれるまわりの人間を育てなければ「いい酒は出来ない」と言う意味だ。
これは、酒造りに限定されず全ての人間関係に相通じる大切な事。

決して「驕らず」「傲慢にならず」「謙虚になる」

大事なことです。