馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

萩の露さん訪問~!

2010年03月07日 | Weblog
3月5日(金)

今日は、朝から滋賀県高島町の萩の露さんの搾りを見学~!

※ 基本、この時期が新酒の搾りや瓶詰めして出荷前(私の好きな!? 無濾過・生・原酒)の
お酒がテェスティング出来るタイミングです!
(注・誰でも、と言う訳じゃありません。)

つまり、加水・熱処理する前でお酒を選べる(それも色々)時期です!
(注・誰でも、と言う訳じゃないので…。)

m(_ _)m
もちろん、全部の蔵に行けないので…。
(店舗の仕事もあるので…。)

しか~し!当店の取り扱いしてるお酒をいただいてる蔵は、
出来る限り時期を外しても回ってますよ~。
(注・やる気になれば、誰でもできます。)

午前9時半に萩の露さん到着!





蔵の奥では、萩の露「里山」の袋搾りの真っ最中~~~!

福井社長自ら槽に角材を掛けて醪の入った酒袋を丁寧にぶら下げて
(別名・首吊りとも言います)いきます。



日本酒の搾りの中では、一番手間のかかる作業ですわ~!

最初に槽から勢いよく出てくるお酒を桶樽に取り(これが、荒走り)

その後、斗瓶(一升瓶10本分)に槽口から直接受けます。



声を出す人はいません。

伝統儀式の様に、緊張感あふれる空気が蔵の中を包み込む感じが…。

私は、凄く好きです。

もちろん、馳走いなせやのスタッフも無言で見てます。

袋吊り作業を終えられ

やっと福井さんから一言

「今日は、遠い所を朝早くからご苦労さまです」

朝早くから仕事をされてる御本人からねぎらいの言葉…。

感動します!

通常、20~30人の蔵見学ではけして見ることの出来ない本当の真剣勝負の場面…です。


お気遣いの素晴らしい福井さんから

「斗瓶を入れ替えますから手伝って下さい。」

おずおずと斗瓶を入れ替えるのは~!

馳走いなせや「村田料理長」だ!



(⌒~⌒)

結構びびってるし…。

その後、蔵の案内をしていただき
(斗瓶は、杜氏さんに任せてしまった~)

きき酒~~~!!

今年の鑑評会出品予定のお酒も含め、全て

無濾過・生・原酒

♪~θ(^0^ )

今年、初めて「渡舟」を45%まで精白。

ん~~~!!

なかなかです!

「里山」の前回の搾り

ん~~~!!

捨てがたい…。

などなど。

出品酒は、40%と35%精白の山田錦

限りなく品のいい35%

香りに負けない味わいの40%

どちらがいいですか?と聞かれて…。

私の頭の中では、ブレンド・ブレンドと思ったけど…。

造り手さんに失礼なので、内緒です。


蔵の入り口でお土産を購入して~!

福井さん・奥様とお別れです。


そして、向かうは「里山」の誕生地

「棚田」だ~!



萩の露の蔵から車で20分。

日本棚田100選に選ばれてる名所!

しかし、現実には維持や管理が大変だと福井さんに伺いました。

この風景の中、育まれたコシヒカリが

萩の露「里山」に生まれ変わったと思うと、感無量です!


午後2時

無事に京都着!

福井社長

奥様

そして、蔵人の皆様

忙しいときにお邪魔いたしましてすんません…。

そして、ありがとうございました!