心に残った風景～そこにあるもの

今年は秋が短かった。そのせいか、気がつくと冬で、そして年の暮れである。
年々歳月が過ぎていくのが加速度をつけて早くなっていく感があるけれども、特に今年はすさまじかった。さてさて来年はどうなることやら。

この一年もお客様とともに、色々な場所へ行かせて頂いた。
目を閉じてみると様々なシーンが次々と浮かんでくるが、どの場所でもその鉱脈に流れているものは“大地は確かに生きておりそこでは人々の生きる営みがあった”ということである。
一番を選ぶのは非常に難しいけれども、特に強烈に心に刻まれたのはどこか、と考えたとき最初に浮かんだのは今年10月に出かけた中国の新疆ウイグル自治区の南新疆。
そこでも大地は美しく、人々は逞しかった。

タクラマカン砂漠の中を何時間も走り続けて辿りついた地で。

耳をすましても何の音もしていない瞬間がある

砂漠を流れる命の河、ケリヤ河のほとりで。

親戚の家を訪ねて何百キロも移動。
父は家族を背負い河を越えさらにすすむ

崑崙山脈の麓で。

若い夫婦は羊の糞を肥料に集め
男たちは夜は穴をほって眠り何週間も山で羊を放牧する

来年はどんな出会いがあるのだろうか？

是非旅へお出かけになってみてください。
ひとつ旅にでかけると、ひとつ心の奥底にかけがえのない宝物が増えることでしょう。
思い出という宝物が。

すこし早いですが、皆様よいお年をお迎えください。
そして来年も宜しくお願いいたします。
きゃらばん写真倶楽部担当の佐々木でした。



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