中国の歴史はご存知のように長いですが、中国に現存する木造古建築となると、日本と比較しても見劣りするレベルとなってしまいます。
日本の古建築は、例えば法隆寺は607年創建と世界最古の木造建築ですから当然です。607年は推古天皇の時代です。現存のものは創建時のものではなく7世紀後半に再建されたものという説が有力ですが、五重塔の芯柱だけは6世紀末と創建年より古いそうです。いずれにしろ「世界最古」は揺るぎません。
一方、現在中国に残る古い木造建築で、最も古いのは唐代のもの。唐代の建築が4つ現存しています。
唐代は西暦618年から907年と長いですから、法隆寺でも唐王朝成立前夜くらい、となりますか。中国最古の木造建築は、山西省五台山の麓に残る南禅寺です。建立年は782年と言いますから唐の中期にあたります。奈良の唐招提寺が759年ですので、ほぼそれに近い年代です。その南禅寺はこちら↓。
立派な中国最古の建築ですが、歴史的芸術的価値でみれば同じ五台山の麓に残る仏光寺の東大殿のほうが、中に残る塑像も含めて立派です。
それがこれ↓。857年のものですので、唐も末期になります。
どちらもクギを使わない建て方で、大きな木材を惜しげもなく使用しています。比較的平らな屋根や、シンプルな鴟尾(しび)も奈良の古建築に通じます。
以前も紹介したように思いますが、山西省には中国に現存する木造古建築の70パーセント以上が残り、中国に現存する4つの唐代建築のすべてが山西省にあります。
さて、この時季の五台山は花の季節。
五台山の花は、日本でもなじみのある花が多いですが、今年は特にナデシコ科の花が良かったように思います。なでしこジャパンの快挙と相まって、印象深いですね。
タカネナデシコ。
こちらはセンノウです。
ちょっと地味ですがマンテマ。先に咲いているのが花。これ以上は開きません。
おまけはエーデルワイス。こちらも五台山を代表する高山植物です。今年は咲き具合が大変良く、絵になりました。
内藤でした。
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日本の古建築は、例えば法隆寺は607年創建と世界最古の木造建築ですから当然です。607年は推古天皇の時代です。現存のものは創建時のものではなく7世紀後半に再建されたものという説が有力ですが、五重塔の芯柱だけは6世紀末と創建年より古いそうです。いずれにしろ「世界最古」は揺るぎません。
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唐代は西暦618年から907年と長いですから、法隆寺でも唐王朝成立前夜くらい、となりますか。中国最古の木造建築は、山西省五台山の麓に残る南禅寺です。建立年は782年と言いますから唐の中期にあたります。奈良の唐招提寺が759年ですので、ほぼそれに近い年代です。その南禅寺はこちら↓。
立派な中国最古の建築ですが、歴史的芸術的価値でみれば同じ五台山の麓に残る仏光寺の東大殿のほうが、中に残る塑像も含めて立派です。
それがこれ↓。857年のものですので、唐も末期になります。
どちらもクギを使わない建て方で、大きな木材を惜しげもなく使用しています。比較的平らな屋根や、シンプルな鴟尾(しび)も奈良の古建築に通じます。
以前も紹介したように思いますが、山西省には中国に現存する木造古建築の70パーセント以上が残り、中国に現存する4つの唐代建築のすべてが山西省にあります。
さて、この時季の五台山は花の季節。
五台山の花は、日本でもなじみのある花が多いですが、今年は特にナデシコ科の花が良かったように思います。なでしこジャパンの快挙と相まって、印象深いですね。
タカネナデシコ。
こちらはセンノウです。
ちょっと地味ですがマンテマ。先に咲いているのが花。これ以上は開きません。
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