都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

New Bond St.

1993-03-02 | イギリス 
New Bond St:Grosvenor St 交差点から   Google Map
Wikipedia (English) > Bond Street

 ボンドストリートも、リージェントストリートと並んで有名な繁華街だ。

 ロンドンのいくつかの繁華街の特色としては、街並みに緩やかな統一感があることが挙げられる。
 いくつもの建物が建ち並んではいるが、似たような高さで納まっている。また建物の色も似通ったものが多い。それから、様式建築が大半なので、低層部分(ベース)、中層階(ボディ)、屋根・屋根裏階(トップ)という三層構造が共通になっていて、一つ一つのデザインは異なっていても、全体的な類似性、統一感がある。

 もしかするとこれらは街並み景観に関する規制もあってのものなのかもしれない。しかし結果的に、調和のとれた街並みは街の魅力を創り出し、それは都市の財産にもなっている。実際にこういう空間を体験すると、日本の都市でもこういう面の価値を向上させる必要性があるなと痛感する。

 いいなあロンドン。途中で絵葉書、計1.55ポンドを購入。

 夕食。Italian Biking。5ポンド。

 19:30 帰途につく。地下鉄。スーパーマーケットは20:00頃まで。ヨーグルトを買って帰る。
 20:00 ユースホステル到着。明日の予定を立てる。K氏はグリニッジとドックランド。私はオックスフォードの予定。
 21:30 シャワーを浴びる。
 22:00 日記。
 23:00 就寝。今日もお疲れ。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #街並み 海外  #近代建築  #道 
#夕景・夜景  #自動車
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Liberty(リバティ百貨店)

1993-03-02 | イギリス 
Liberty(リバティ百貨店)   Google Map
建設年:1924年
Wikipedia > リバティ百貨店

 リバティ百貨店は1875年に開業した老舗百貨店だそうだ。現在の建物は90年前に建てられたものだが、チューダー・リバイバルと呼ばれる、クラシックな木造建築風な外観をしているのが印象的だ。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #アーツ&クラフツ  #街並み 海外  #商業系 
#デパート・百貨店  #夕景・夜景 
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Regent St(リージェントストリート)

1993-03-02 | イギリス 
Regent St(リージェントストリート)   Google Map
建設年:1814〜25
Wikipedia > リージェント・ストリート

 リージェントストリートは、19世紀前半にショッピングストリートとして計画的に造られた道だそうだ。当初から道と沿道建物が一体的に建設され、ピカデリーサーカスからカーブした美しい通りが接続し、人々を誘う。

Regent St(リージェントストリート)

 カーブした道を先へ進むと、北の方へ進む真っ直ぐな道になる。ロンドン市内の道はあまり広くないため一方通行が多い。リージェントストリートもカーブした部分は対面交通だったが、直線区間は一方通行だった。とはいっても、歩道は比較的広く取られている。十分な幅の歩道を取るために一方通行にしているということなのかもしれない。

 2階建てバスが採用されているのも、狭い道が多いからだそうだが、一方通行が多いので、バスも行きと帰りでは全然違う道を通ったりする。だから初めてだと、バス案内を持っていてもしばしば間違えてしまう。私たちは一日券を持っていたので、間違えたらどんどん降りてまた別のバスに乗る、ということを繰り返していた。

 まちなかの建物のほとんどは、少し暗めの石材で造られていて、冬のどんよりとした天気の中、薄暗い印象になってしまっているが、その風景の中を真っ赤な2階建てバスが横切っていく。かなり鮮やかな印象のバスだが、この無彩色系の風景の中では、ちょっとだけ気分を高揚させるワンポイントの要素になっている。

 人々の服装を見ていても、ど派手な赤いコートを着たおばちゃんなどを時々見掛けるが、それもこのとても地味な背景の中ではきれいに見える。対して、日本の町は建物が派手なので、そこに派手な衣装を着ると、混乱に拍車をかけてしまうようだ。日本とは地と図がやはり逆なのかもしれない。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #街並み 海外  #新古典主義  #道  #自動車
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Piccadilly Circus(ピカデリーサーカス)

1993-03-02 | イギリス 

 17:30〜18:30 ピカデリーサーカスへ。駆け足でリージェントストリート、ボンドストリート、ソーホーを見る。

Piccadilly Circus(ピカデリーサーカス)   Google Map
Wikipedia > ピカデリーサーカス

 ピカデリーサーカスは地下鉄駅もある交差点広場。広場北側の建物には全面にネオンサインが設置されているが、これは大都市ロンドンの中でも珍しい。訪問時はPanasonic、SANYO、TDKと、日本企業の広告が多かったが、Google Street Viewで最近の様子(2014年)を見てみると、日本企業はTDKのみ。代わってHyundai、Samsungが広告を出していて、そのあたりも時代の変化を感じさせる。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#広場  #街並み 海外  #商業系  #夕景・夜景 
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セント・ポール大聖堂(St. Paul's Cathedral)

1993-03-02 | イギリス 

1993 Europe日記
1993.3.2(Tue)

 15:00 セント・ポール大聖堂(St. Paul's Cathedral)へ行く。

St. Paul's Cathedral 南側側面   Google Map
建設年:1710
設計 :クリストファー・レン
高さ :約111m
幅約 :約74m
奥行き:約157m
Wikipedia > セント・ポール大聖堂

 訪問当時は不勉強であまりよく知らなかったのだが、1666年のロンドン大火の後、ロンドン市街の復興計画を作ったクリストファー・レンが再建設計を行った建物だった。

St. Paul's Cathedral 西側正面から

 15:30~17:00 見学。2.5ポンド。

入口付近から内部

 内部がとても美しく感動的。ドームの上にも上ったが、高さ85mのかなり高い場所まで上ることができるのも面白かった。

内陣のステンドグラスとシャンデリア

 写真には撮らなかったが、半球状のドームの縁から内部を見下ろすこともできる。とにかくドームが大きい。

 この半球型のドームの端で壁に向かって小声で話すと、ちょうど反対側の場所でその声が聞こえる。壁面がパラボラのようになっているため、口から出て拡散した音が、ちょうど反対側の場所でまた収斂するためだ。物理学的には理解できるが、実際にそれを体験してみると、不思議なものに感じられる。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #教会  #塔 
#クリストファー・レン  #バロック 
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ロンドン塔(Tower of London)

1993-03-02 | イギリス 

1993 Europe日記
1993.3.2(Tue)

 バスに乗ってロンドン塔へ。
 12:00~14:00 ロンドン塔を見学。拝観料4.8ポンド。

ロンドン塔全景   Google Map  Click → 800×331pixels
建設年:13C
Wikipedia > ロンドン塔

 夏目漱石の「倫敦塔」にも描かれているが、ロンドン塔は基本的にお城だ。牢獄としても使われていたことがあるという高い塀と堀で囲まれた要塞だ。いわゆる展望塔などではない。

 城はテムズ川下流の河畔近くにあり、外側は石造の厳めしい擁壁で固められている。

城門(Byward Tower)

 橋を渡って城門をくぐる。他に西洋城郭の城門を実際に見たことがほとんどないので、あまり比較のしようがないのだが、モスクワのクレムリンの城門に較べると、地味で古典的な印象。

クラウンジュエルが展示保管されているウォータールー兵舎(Waterloo Barracks)
武器博物館となっているホワイト・タワー

 ホワイト・タワーの名は、昔、この塔が漆喰で白く塗られていたからなのだそうだ。

 内部にはダイヤで飾り立てられた王冠(クラウンジュエル)、いわゆる西洋の甲冑、刀、ギロチン?などなど、昔の武器がたくさん展示されていた。日本人にはあまり馴染みのない武器類なので興味深い。

 少なくとも当時は写真撮影不可だったので、それらの写真は全くない。20年以上経つとそれらの記憶はぼんやりして全て怪しくなってしまうのだった。

塔内のらせん階段

 石造の狭く急ならせん階段というのも日本ではお目に掛からないものだ。現場ではわいわい言いながら上り下りしていたが、この窮屈で独特の圧迫感を持つ空間というのは、テレビなどで見て知ってはいても、実際に体験してみると、なんとも言えない感覚をもたらす。牢獄としても使われていた倫敦塔の記憶とも相俟って、死に近い香りがするかなり陰気な空間だ。

地下の教会

 地下教会はロマネスク様式だろうか。派手な装飾は全くなく、薄暗い。厳かな雰囲気の漂う空間である。祈りに集中できる空間だなぁとは思うのだが、陽気にポジティブにはなれない空間だ。ともするとネガティブ思考になったり、鬱になりそうで、正直言ってあまり長時間は居たくない。

The Queen's Houseと中庭

 外側は厳めしいが、中庭側は穏やかで静か。The Queen's Houseはハーフティンバーの木造3F+屋根裏の建物。ヘンリー8世(Henry VIII, 1491~1547)の時代に建てられたそうだ。

 石造の冷たく薄暗い空間にずっといたので、緑があって、木造の建物を目にするとなんとなくホッとする。

 ロンドン塔とイギリス王室の歴史に関して・・・。なんだかおどろおどろしい話があったな・・。

 帰国後、ヨーロッパ各地の観光地の記憶は何度も呼び起こしたりしたが、ロンドン塔はどうもあまり良い感じの記憶が引っ張り出されてこない。ロンドンの気候もあって、なんとなく陰気な場所だったという記憶ばかりが甦る。

 ダイヤ、武器、その他様々・・・。今日もまたいろいろ沢山のものを見てしまった。すごいなぁとは思ったが、なんとなく満腹感で一杯で、見物疲れしてしまった気分。

 疲れたので、ここで昼食。熱いジャガイモにミートソース、ホットチョコ。3.1ポンド。

 その後、昨日同様タワーブリッジに行ってみるが、結局今日もタワーには登れず。残念だが諦めて次へ進む。

近代文化遺産見学案内所 >
  ロンドン塔 行き方、見学のしかた
  ロンドン塔 ホワイト・タワー
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #教会  #城・宮殿  #塔  #屋内階段 
#13世紀  #ロマネスク  #世界遺産 
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トラファルガー広場(Trafalgar Square)

1993-03-02 | イギリス 

1993 Europe日記
1993.3.2(Tue)

11:30 St.James Parkのわきを通ってトラファルガー広場(Trafalgar Square)へ。ここからバスに乗ってロンドン塔へ向かう。 Google Map

トラファルガー広場からアドミラルティアーチ(Admiralty Arch)

 どう表現したらいいかわからないが、建物で囲まれた広場というのが日本にはあまりないので、羨ましい。都市的な広場が格好良く思われる。

 日本には寺社境内とか広小路という広場が昔からあったけれど、ちょっとそういうのとは違う良さがある。寺社境内は、やはり宗教関連の空間という印象が強い。そうではない空間で、交通の結節点でもあり、でも人のための空間になっているのがよい。日本の駅前広場は、バスやタクシー、自家用車で占拠されていて、歩行者のための広場になっていないことが多いのと、線的な鉄道駅と街という非対称な二者で囲まれている。

トラファルガー広場前から

 日本では、街の中に広場があることの意味が、あまり理解されていないのかもしれない。欧米人は、もともと広場で議論したり集会をしたりする習慣があって、そのため歩行者が行き来する広場空間を大切に考えているらしい。

 一方、日本人は、大きな公共の広場で集会をする習慣があまりなかったためか、現在に至るまであまりうまく広場を使えないといわれる。自然発生的に集会が行われることに対して、管理する側が良い印象を持っておらず、集会をする権利を制限したがるところもあるためか、空間としての広場はあっても、活用されることは多くない。結局、駅前なんて、交通系の機能が果たされていればそれで十分という感じになっている。

トラファルガー広場のバス停付近

 トラファルガー広場じたいは、50~60m四方程度だが、隣接する大きな交差点空間も含めるとかなりの大きさになる。広場の前のロータリーはバスやタクシーなどがたくさん往来しているので、そこは自由に歩き回れるわけではない。だが周囲を建物群で取り囲まれており、全体を包括する形で大きな広場空間が認識される。このまとまり感、一体感がなぜか日本の広場には少ない。

 昨日もトラファルガー広場を通ったが、この広場はいくつかの道が集まる場所にあるためか、見る方向によって異なる印象になり、複雑さをもたらしているようだ。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #広場  #街並み 海外  #モニュメント
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The Mall

1993-03-02 | イギリス 

 11:30 衛兵の交代は結局見られず。残念。The Mallと呼ばれる大通りをぶらぶら歩いて移動。

The Mall:バッキンガム宮殿側からトラファルガー広場方向
建設年:19世紀後半〜20世紀前半   Google Map
The Mall:Queen Victoria Memorialとバッキンガム宮殿を望む

 ヨーロッパは初めてだったし、シンメトリーで広幅員の整然とした道路には単純に驚かされる。すごいな〜と思って、シンメトリーな構図で写真を撮ってしまう。後で見てみるとあまり面白くない構図ではあるが・・・。

 日本には結局このタイプの道路はできたことがほとんどない。行幸通りや関内など、なくはないのだが、街路樹が沿道に何列にも並ぶ整然とした道はやはりほとんどない。そういう儀式的で威厳を示すための広幅員道路がほとんどないというのが、良くも悪くも日本の都市のありようなのかもしれない。

Wikipedia > ザ・マル
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#ヴィスタ  #道  #広場  #モニュメント
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Queen Victoria Memorial

1993-03-02 | イギリス 
Queen Victoria Memorialと騎兵   Google Map
建設年:1913

 広場の真ん中に記念塔がドンとあるのも、日本にはもともとなかったスタイル。日本では結局、いまだにあまり定着していない気がする。明治以前は、仏像系以外にはStatue(彫像・立像)が、まず無かったわけで・・・。あったのは路傍のお地蔵さんとか、石碑の類ではなかろうか。どうも広場と記念塔・銅像にはまだ慣れない。

 街中を騎兵が列をなして走る姿も、日本では特別な儀式の時以外には見ることがない。毎日のように、王室関連のショーが行われているような感じだ。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#広場  #モニュメント
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バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)

1993-03-02 | イギリス 

 10:30 Green Parkにて下車。
 公園内を通ってバッキンガム宮殿前へ。騎兵が目の前を通り過ぎる。

バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)   Google Map
建設年:1837

 バッキンガム宮殿ってのはつまるところ日本の皇居みたいな所なのか?などと言いながら行ってみると、皇居とはかなり様子が違う。海外で宮殿に行ってみると、当たり前かもしれないが、日本の皇居が西洋の一般的な王宮や宮殿とはかなり異質なものだということに気づくことになる。

 日本の城や御殿は、門の奥深くに建物があって、門前からは建物が全然見えないことが多い。だが、バッキンガム宮殿は柵のすぐ内側に建物がある。都市全体が城壁で囲まれているので、その中はみんな身内という感覚からなのかもしれないが、徐々に奥へ進んで期待感を高める構造を持つ、日本の建築や都市などと較べると、やや拍子抜けしてしまう。やはり日本の都市は「みえがくれする都市」なのだろうか。

Wikipedia > バッキンガム宮殿
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #城・宮殿  #新古典主義 
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