都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

旧三井銀行錦糸町支店

2011-03-01 | 墨田区  
旧 三井銀行 錦糸町支店(さくら銀行錦糸町ビル)
所在地:墨田区江東橋4-25
建設年:戦後
構造・階数:RC・2F?
解体年:2003(平成15)頃
Photo 1996.5.12

 写真の時点では看板が取り払われていたが銀行か何かの建物だったのだろうと思い、遠くから一枚だけ撮っておいた。錦糸町界隈はほとんど訪れないので、この建物を見たのもこの時だけ。この写真の後、しばらくは残っていたようだが、結局取り壊されたという。住宅地図で確認したところ、少なくとも2001年版までは、さくら銀行錦糸町ビルで、さくらセンターサービス(株)錦糸町地区センターとなっていたが、2003年版では建物外形は記されているがビル名はなく、空き家状態もしくは解体待ちだったようだ。

 建設年が実はよく分からないのだが、様式的なので戦前の建物だったのではないかと思う。1970年頃には三井銀行錦糸町支店だったそうで、恐らく三井銀行の支店として建てられたのだろう。

 三井銀行は1990年(平成2年)に太陽神戸銀行を吸収し、太陽神戸三井銀行となった。更に1992年(平成4年)にさくら銀行に改名したので、最後の頃はさくら銀行錦糸町ビルだった。

 軒が巡らされ、付柱が並ぶ姿は様式的な銀行建築といった感じだが、柱頭などの飾りはほとんどないようだった。当初からこんなにさっぱりしていたのではなく、改装の際に取り払われたりしたのではないだろうか。ちょっと地味になりすぎていて、保存すべきだといえる感じにはなっていなかった。

 なお、さくら銀行は2001年4月1日に住友銀行と合併し、三井住友銀行となった。三井住友銀行の錦糸町支店は、錦糸町駅近くの江東橋4-27の楽天地ビル内に移転している。


2022.12.20追記
 本文中で戦前の建物ではないかと記したが、よく調べたら戦後の建物だった模様。錦糸町駅の南口界わいは戦後に土地区画整理が行われており、付近は街区の形態もかなり変わっている。1952(昭和27)年発行の火災保険特殊地図に三井銀行錦糸町支店として記載があるので、戦災復興区画整理の頃に建てられたものだったらしい。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 墨田区  #銀行・保険 
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コメント (1)
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