都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

2023年7月 記事一覧

2023-07-31 | 記事一覧 

07/06 静岡県庁東館
07/09 ふしみやビル
07/12 旧東海道沿いの町家
07/15 旧水産試験場(貿易会館)
07/18 興津家政専修学校(旧 伏見天狗堂)
07/21 JAしみず八木間支部
07/24 清見寺
07/27 神奈川県警本部 尾上町分庁舎
07/30 横浜松坂屋本館

ブログ内タグ一覧 
日本国内の建物や街並み
静岡の建築・土木構築物

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜松坂屋本館

2023-07-30 | 神奈川県 
横浜松坂屋本館(旧野澤屋呉服店支店)
所在地:横浜市中区 伊勢佐木町1-5-4
構造 :RC
階数 :7+B1
設計 :出浦高介 /増築設計:鈴木禎次
建設年:1921(大正10)
解体年:2010(平成22)
備考 :1929、34、37(昭和4、9、12)に増築
    横浜市認定歴史的建造物(解体に伴い認定解除)
Photo 1994.1.15

 伊勢佐木町にあった老舗百貨店。初めて訪れたのが1994年なので、私は横浜松坂屋本館として記憶しているが、この建物、もともとは野澤屋という百貨店として建てられたものだそうだ。その野澤屋は、1864(元治元)に弁天通で野澤屋呉服店として創業。1910(明治43)にこの場所に野澤屋百貨店支店をオープンさせている。

 この建物は1921(大正10)に建てられたものがベースで、以降3回ほど増築していたという。その後、1974(昭和49)に松坂屋と資本提携し「ノザワ松坂屋」になり、1977(昭和52)には「横浜松坂屋」となった。また、隣にあった「松屋横浜店」が撤退したため、これを買い取り西館とした。


 Photo 2002.11.3

 上層階の壁面にはアーチが並び、華やかな外装デザインとなっている。最後の時点で見られたアールデコ風の外壁は、1934(昭和9)の改築時に造られたものだったという。


 Photo 2004.2.20

 4Fのエレベーターホール。1Fのエレベーターホールにある階数表示の方が装飾的で華やかだったのだが、なぜかそちらは撮り忘れてしまった。


 Photo 2009.9.1

 横浜松坂屋は2008年10月26日に閉店。閉店後も一時は市の観光案内デスクが置かれて部分的に利用されていたが、残念ながら2009年秋に解体された。横浜市の歴史的建造物にも指定されていた建物でもあったが、解体に伴い指定も解除された。

 4枚目写真は、閉店後のもの。この時点ではまだ「横浜松坂屋」の文字が壁面に残されていた。
 その後、跡地には2012年2月にカトレアプラザ伊勢佐木という低層のショッピングセンターがオープンした。この建物には旧建物の外壁の装飾の一部が再利用されている。

横浜市認定歴史的建造物「横浜松坂屋本館」について(2009.11.6)
旧横浜松坂屋本館、解体計画 歴史的建造物の認定解除へ | 経済 | カナロコ by 神奈川新聞
横浜松坂屋閉店・レトロな姿を見納めよう! [横浜の観光・旅行] All About
「横浜松坂屋」が10月26日に閉店・解体へ!? どうなる横浜歴史的建造物、どうする伊勢佐木 - ヨコハマ経済新聞
横浜松坂屋が解体-外観を一部復元し新たに商業施設を建設 - ヨコハマ経済新聞
横浜松坂屋本館−出浦高介、鈴木禎次 Yokohama Matsuzakaya Main Building−Kosuke Ideura, Teiji Suzuki
横浜松坂屋/横浜市中区伊勢佐木町1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
Enjoy! YOKOHAMA −横浜ブログ− : 横浜松坂屋

日本国内の建物や街並み
#失われた建物 神奈川県  #デパート・百貨店  #近代建築  #アールデコ  #大正期 
ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神奈川県警本部 尾上町分庁舎

2023-07-27 | 神奈川県 
神奈川県警本部 尾上町分庁舎
所在地:横浜市中区 尾上町1-1
構造・階数:RC・3
建設年:1952(昭和27)
解体年:2017(平成29)
Photo 2004.2.20

 交差点に面してカーブを描いた姿がモダン。シンプルなファサードデザインはお手本のようなモダニズムデザイン。戦後の建物だそうだが、このような小規模な公共建築が数年前まで残されていたことはある意味驚き。耐震面で使用が継続できなくなったため解体されることになったそうだが、こういうモダニズム系の建物も残す手立てはないものかと思われる。

神奈川県警察本部・尾上町分庁舎
初期モダニズム建築の傑作、解体惜しむ声 | 話題 | カナロコ by 神奈川新聞

日本国内の建物や街並み
#失われた建物 神奈川県  #官公庁  #モダニズム  #昭和戦後期 
ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清見寺

2023-07-24 | 静岡県  
清見寺
所在地:静岡市清水区興津清見寺町418-1
Photo 1995.5.7

 東京から旧東海道を歩いてくると、興津宿の西端あたりに清見寺がある。五百羅漢と駿河湾の景色で有名な寺だ。しかしそのような史跡、観光としてのあり方とは別な意味で、この寺はとても印象深い。

 写真を見ても判るように、境内の参道を電車が横切っているのだ。昔からの参道は東海道筋に直交して山側の寺へ向かって上っていく。階段を上ると山門があるが、その先に東海道線の線路があって直進できなくなっている。参拝者は左手へ迂回して、線路沿いの坂を上り跨線橋を渡って境内に向かう。

 山門の向こう側をオレンジとグリーンのツートンカラーの電車が頻繁に80km/hで疾走する景色は、奇妙な感じだが意外に絵になる風景だ。この区間の東海道本線は1889(明治22)年に完成したそうだ。海岸に山が迫っている場所ならではのレイアウトではあるが、やはりずいぶん大胆なことである。


 Photo 1994.5.3

 五百羅漢のある裏山に上ると寺の境内越しに駿河湾が望める。ここでも海岸の埋め立ては行われていて、海は遙か彼方になってしまっている。それでも沖の霞のなかに貨物船などが見える風景は清水港に近い海ならではの風景。

清見寺 - Wikipedia

静岡の建築・土木構築物  #古い建物 静岡県  #寺院  #鉄道 
#旧東海道  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAしみず八木間支部

2023-07-21 | 静岡県  
JAしみず八木間支部
所在地:静岡市清水区八木間町366
構造・階数:木・2
解体年代:2000〜12(平成12〜24)
Photo 1994.5.6

 旧東海道の興津から北へ向かう身延往還沿いに建つ、木造下見板張りの事務所。玄関先には旧式のポストも立っている。典型的な田舎の事務所建物。

静岡の建築・土木構築物 
#失われた建物 静岡県  #公共施設  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

興津家政専修学校(旧 伏見天狗堂)

2023-07-18 | 静岡県  
興津家政専修学校(旧 伏見天狗堂)
所在地  :静岡市清水区興津中町
構造・階数:木・2F
建設年  :1925頃(昭和初)
解体年  :2004(平成16)
Photo 1995.5.7

 旧東海道興津宿の街並みの中に建っていた建物。洋風なのは正面のファサードまわりのみで、いわゆる看板建築になっている。何故か建物前に塀が巡らされてしまっており、1階部分の様子を見ることはできなかった。

 2005年時点で、既に解体されていたようだ。下記サイトでは2004(平成16)に解体されたと記されている。同サイトの写真は斜め方向から撮られたもので、建物が平入りの木造2階建てであることが分かる。

流れ星コレクション失われた名建築(中部1)旧伏見天狗堂

静岡の建築・土木構築物 
#失われた建物 静岡県  #学校  #モルタル看板建築  #旧東海道  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧水産試験場(貿易会館)

2023-07-15 | 静岡県  
旧水産試験場(貿易会館)
所在地:静岡市清水区日の出町1-15
構造・階数:RC・2F
解体年:1999(平成11)
Photo 1997.5.5

 日の出埠頭周辺再開発整備に伴い解体。肝心の建物名を失念してしまっていたのだが、当初は水産試験場の建物だったらしい。その後、私が見た頃には貿易会館として使用されていたという。某映画にも登場していたが、地方都市の港に建つオフィスの感じがよい味わいを出していた。

 1995〜99の住宅地図では、貿易会館と記されていて、2Fに清水市日の出開発課、清水先区水洗人会があったと記されている。同エリアの再開発に伴い、2000年の住宅地図では既に建物は無くなり、同所は道路になっていることから、1999年にこの建物は解体されたものと思われる。

静岡の建築  #失われた建物 静岡県  #近代建築  #公共施設  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧東海道沿いの町家

2023-07-12 | 静岡県  
旧東海道沿いの町家
所在地:静岡市清水区本郷町9-8
Photo 1995.5.7

 旧東海道の静岡市清水区における宿場は江尻宿。清水の中心部は第二次大戦時の空襲でかなり焼失しているため、旧東海道沿いでも古い建物は多くない。ただ、所々には逗子二階や平屋の仕舞屋が散見される。
 写真は、旧東海道を西に向かって歩いていた際、江尻宿に入ったところで見掛けた土蔵のある立派な家。宿場町のエリアだが、旅籠ではなく商家だったのかもしれないと思わせる建物。

静岡の建築・土木構築物 
#古い建物 静岡県  #町屋  #倉庫・蔵  #旧東海道  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふしみやビル

2023-07-09 | 静岡県  
ふしみやビル
所在地:静岡市葵区 呉服町
建設年:1970(昭和45)
構造 :SRC
階数 :9+R
Photo 2016.8.18

 「ふしみや」は徳川家康と主従関係にあった初代小山善藏が京都伏見より来静し、1607年に伏見屋を創業したのが始まりなのだそうだ。
 静岡で生まれ育ち高校生まで住んでいたが、当時は中心部の老舗の来歴などにはほとんど興味がなく、ふしみやがそんなに古くからある店だったことは今まで知らなかった。

 「ふしみや」が江戸時代初期に創業したことに触れたサイトや記事は結構あるが、今のビルがいつ頃に建てられたものなのかという情報は案外少ない。Home'sのサイトに建設年が書かれていたので、ここではその情報を転記したが、階数が誤っていたりもするので建設年も確証はない。

 中心部にある松坂屋、伊勢丹などにはエスカレーターがありたいがいは2人幅のものだが、ふしみやのそれは1人幅の狭いものだった(現在の状況は未把握)。

【ホームズ】ふしみやビル(静岡市葵区)の賃貸情報
呉服町老舗探訪記:ふしみや 呉服町本店

静岡の建築・土木構築物
#古い建物 静岡県  #商業系  #昭和戦後期  #モダニズム 
ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静岡県庁東館

2023-07-06 | 静岡県  
静岡県庁東館
所在地:静岡市葵区追手町9-6
建設年:1970(昭和45)
構造 :SRC
階数 :18+B1
設計 :日建設計(林昌二・三浦明彦)
Photo 1981.11.1

 手前は静岡県庁西館。奥には新静岡センターがわずかに見えている。


 駿府公園(現 駿府城公園)から  Photo 1981.8.27

 1970年に完成した静岡県庁東館は全国初の高層庁舎建築だそうだ。上写真の時点では静岡市役所の新館(1987年完成)が出来ておらず、この時点でも県庁東館は市街中心部では唯一の高層建築だった。


 駿府公園から県庁東館と、静岡市役所新館  Photo 1989.3.28

 駿府公園では1989年に「SUNPU博'89」が行われた。写真手前は博覧会会場の入口になっていた部分。
 県庁別館がない頃には駿府公園からは東館と市役所の新館が並んで見えていた。


 駿府城外濠・城代橋と県庁東館  Photo 1995.4.15

 上写真の時点でもまだ新しい別館はできておらず、静岡県庁の建物のなかでは東館が最も高い建物だった。


 県庁東館と別館  Photo 2011.9.22

 1996年に別館(21階建て・最高高さ約110m)が竣工したため、東館はいくぶん小さく見えるようになったが、H型の平面をした建物は個性的で、相変わらず存在感のある姿になっている。また、1999年に制震改修を行って、二列の棟の相互を大型のトラス型の制震ブレースで繋いだため、更に独特の外観となった。

静岡県庁舎 - Wikipedia

静岡の建築・土木構築物
#古い建物 静岡県  #高層ビル  #官公庁  #林昌二(日建設計) 
#昭和戦後期  #モダニズム  ブログ内タグ一覧
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする