都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

2007年12月 記事一覧

2007-12-31 | 記事一覧 
12/03 文京シビックセンター(超高層のお役所が見える街)
12/06 丸ノ内線・茗荷谷あたり(谷地を走る地下鉄の風景)
12/16 神楽坂・兵庫横丁にて(夜の花街路地)
12/17 飯倉・東京タワー(東京のシンボル風景)
12/18 麻布・六本木(六本木ヒルズ遠望)
12/19 高輪4丁目の長い階段(品川グランドコモンズの夜景を見る)
12/20 青の洞窟(日暮里のJR下通路)
12/24 都心でツリー巡り(丸の内のクリスマス)
12/25 東京の階段(ようやく本を出版!)


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東京の階段

2007-12-25 | 本    

東京の階段-都市の「異空間」階段の楽しみ方  松本泰生
発行:日本文芸社、2007.12、四六判、224p、\1,680-(税込)

 年末になってようやく刊行にこぎ着けることができました。一時は自分自身、完成を危ぶんでいたりもしたのですが、なんとか年内に間に合いました。

 東京都心の階段を中心に120ヶ所あまりを収録。全頁カラーで写真多数です。段数などのデータも掲載しました。年末年始、お時間のあるときにパラパラとめくってお読み頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

 昨年の秋に某新聞で、階段を調べてる人として紹介されたのがきっかけで、単行本化の打診があり、書いてみたのですが、本を書くのは初めてで、何から手を付けて良いやら判らないことも多く、またいざ始めてみると、調査不足だったことだらけで、改めてあちこちを廻ることになり、気がつけば丸一年。

 もうそろそろ刊行しないとまずいですから頑張って下さい、と編集の方に発破を掛けられて、尻に火が点いてようやく完成。なんとか間に合ったー、ということでとりあえずホッとしてます。

 土曜日あたりから本屋さんにも並びはじめました。東京関連本なので、首都圏の大きな本屋さんじゃないと置いていないかも知れませんが。

 昨日、神保町の書泉グランデに立ち寄ったら、新刊コーナーに平積みになっていたのでビックリ。有り難いことです。ただ、自分が書いたものがそういうところに並ぶというのにはまだ全然実感がなく、ピンと来ないものがあります。なんだか不思議な気分です。新刊というのはどんどん出るらしいので、良いところに並ぶのは数日間だけなんでしょうけど、とにかく出せて良かった良かった・・・。

#階段・坂 
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都心でツリー巡り

2007-12-24 | 千代田区 

 七福神巡りとか八十八ヶ所巡りみたいな巡礼とはわけが違うので、御利益があるわけではないけど、丸の内から銀座を散歩したら、ツリー巡りになってしまった。
Photo 2007.12.04

丸の内OAZO
丸ビル
丸ビル35F
丸の内 My Plaza
(左)ミキモト、(右)ソニービル(Click→600*400pix)
 こうしてみると意外と壮観。寒い中、歩いてツリー巡りをすると御利益があるとかだとみんなてくてく歩くだろうな。スタンプラリーとかをやったらおもしろいかも。
#夕景・夜景  #モニュメント  #新しい建物 千代田区  #新しい建物 中央区 
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青の洞窟

2007-12-21 | 荒川区  

 これまた一ヶ月前に、日暮里地蔵坂を夜間に調べに行った。Photo 2007.11.21

 地蔵坂に下からアクセスしようと思うと、西日暮里駅を出てから駅の北側を回り込んで、JRの下のトンネルを通って行かねばならない。このトンネルが自転車置き場になっていて、雰囲気がいまいちなのだが、ビックリするのはこの灯りの色である。カメラのせいではなく、まさにこのような青の空間なのだ。

 いやはや、なぜこんな色にしたんだろう? 紫外線ランプみたいな雰囲気。絶対、長時間は居たくない感じだ。もしかしてそれを狙っているのだろうか? 駅近くは正直言ってパッとしない場所。ホームレスが住み着かないようにとか、悪さをする輩がたむろしないようにということなのだろうか? 確かにそういう人にとっても居心地の悪い空間だ。でも毎日ここに自転車を停めて、夕方に取りに来る人たちにとっても、良い感じのしない空間になっている。設置の経緯を知らないので、理由は分からないが、見てるだけで鬱になりそうな空間だ。

 ただ、これ、写真に撮ってみるとオモシロイ。真っ青なトンネルに放置された冷蔵庫なんて、現代アートみたいだ。以前取りあげた高輪橋架道橋のオレンジの空間も結構強烈だったが、意外性ではこっちの方が上回っている。

#街並み 荒川区  #夕景・夜景  #トンネル  #鉄道 
コメント (4)
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高輪4丁目

2007-12-20 | 港区   
Photo 2007.11.19

 階段を下りて西へ入ると、プリンツヒェンガルテンという小さな商業施設がある。ヨーロッパ式で建物が建てられた一角には、一年中、クリスマス関連グッズを扱っているお店などもあって、ちょっとした異空間体験を楽しむことができる。平日の夕方なので人が誰もおらず、イルミネーションを独り占め。今頃は賑わっているのかもしれない。

#夕景・夜景  #路地  #街並み 港区
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高輪4丁目の長い階段

2007-12-19 | 港区   

 11月下旬、階段調査、最後の追い込みで高輪あたりへ行く。

港区高輪4-18、19、24の間の長い階段から
備考 :遠景は品川グランドコモンズ
Photo 2007.11.19

 ここのところ夜景ばかりだが、日が短いので、半日の調査の後半になると、日が暮れてしまうからこうなる。だが実は夜8時とか9時というわけではない。この写真の撮影の時、近くの家から聞こえていたのは夕方5時のニュース。退け時になったばかりなので、ビルの灯りがほとんど全部点いている。

 でも階段はもうほとんど真っ暗。夜の階段巡りは、静けさのギャップ、明るさのギャップが大きいのがおもしろい。←本に書くの忘れた・・・。

 今までただ調査と書いてきたが、具体的には、階段の段数と、道幅、段々の蹴上、踏み面の奥行きの長さを測っていた。写真を撮るのがメインではないから、夜でも巻き尺とメモ帳とペンがあれば調査はできる。真っ暗な階段では、巻き尺の目盛りを読み取るのにちょっと苦労するのと、メモ帳に書き込むときによく見えないのが難点だが、そのへんは星の観察などと同じ。

 一番の問題はやはり暗闇の中で不審者扱いされること。だから忍者のように足音を忍ばせ、階段を行き来して段数を数え、測る。鞘からサッと刀を抜くように巻き尺を伸ばし、測り終えたらライトセーバーの如く、シュッと元に収める。そして素知らぬふりをしつつ、メモ帳に秘密?の数字を書き込む。そんなにかっこいいはずは絶対ないのだが、気分は忍者かスパイ・・・。バカだね~。

 この階段の昼間の写真は、「東京の階段」日本文芸社刊に掲載しております。御関心がおありの方は、書店で御覧下さいませ。ただ、書店に並ぶのは12/25頃以降ではないかと。

日本文芸社-「東京の階段

 書店に並ぶようになったらまた改めてご紹介します。よろしくお願い致します。

#階段・坂 港区  #街並み 港区  #夕景・夜景  #路地
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麻布・六本木

2007-12-18 | 港区   

 東京タワーを仰ぎ見ながら南下して古川まで下り、三田1丁目の小山湯階段を見に行く。

港区東麻布2-18から六本木ヒルズ
Photo 2007.11.12

 途中で通りかかった東麻布2丁目界隈は、高台から下った低地にある街。区画整理をしたのか道路がグリッド状になっていて、比較的整頓された感じのある街だが、賑やかさはあまりない。

 深夜番組に「モヤモヤさまぁ~ず」通称「モヤさま」というのがある。さまぁ~ずがもやもやっとした街を訪れる、無茶苦茶ゆる~い番組なのだが、そこでも以前取り上げられていた。行ってみるとほんとになんの変哲もない場所で、よくこんな場所で30分番組を二本も作ったもんだと思う。

 ふらふらと古川へ向かって歩いていて、とある交差点に差し掛かり、赤信号を待つ間にふと西の方を見ると、光の塊があった。六本木ヒルズは高いだけでなく太いので、迫力がある。静かな東麻布の街の向こうに、それとは全然関係ないかのように巨大ビルが建っているのは、ちょっと嘘みたいな景色だ。

港区元麻布3-12・オーストリア大使館そばから
左:六本木ヒルズ、右:東京ミッドタウン
Photo 2007.11.12

 小山湯階段を見た後、麻布十番を経て元麻布の木戸付き階段へ向かう。木戸をくぐって階段を上りきると、そのわきは空地になっていた。雑草が生えた空地の向こうに、六本木ヒルズと東京ミッドタウンが輝いていた。真っ暗な足下と、その足下さえも照らしてしまうのではないかというほどに明るく輝くビル。なんで僕はこの時間にここに一人佇んでいるんだろう? もちろん階段を調べに来たからそこにいたわけなんだけど、ここでも不思議な気持ちになってしまった。

六本木ヒルズけやき坂
Photo 2007.11.12

 最後に六本木ヒルズ近くの階段を確認しに行く。暗い細道ばかりを通っていたが、最後になって明るいけやき坂を歩く。さすがに夜なので人通りは少なかったが、やはり都会っぽい輝き。

 イルミネーションに無駄に電力を使うべきではないというのも正論だが、電飾は、冬の寒さや暗さを逆手にとって、活力を生み出すための一つの装置なのかもしれない。多くの人が行き交う場所なら、意味のあるものなんじゃないかなと思う。インスタレーションが点滅する壁面に、けやきに付けられたLEDがチラチラと映り込んでいるのが印象的だった。

#新しい建物 港区  #街並み 港区  #夕景・夜景  #高層ビル
コメント (3)
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飯倉・東京タワー

2007-12-17 | 港区   

 一ヶ月以上前になるが、階段調査で麻布台の方へ行った。

飯倉交差点付近から東京タワー
Photo 2007.11.12

 赤坂見附から乃木坂、六本木を経て麻布台へ行き、雁木坂と三念坂をチェックして飯倉交差点にたどり着いたときは、既に日没間近であたりは暗くなり、寒くなり始めていた。疲れてしまったので、交差点近くの喫茶店に寄り、その後の行動計画を再考。結局、そこから古川まで下り、三田の小山湯階段を見に行って、麻布十番を経て元麻布、六本木ヒルズ近くの階段を確認して帰ることにする。

 喫茶店を出ると既にあたりは暗く、夜空に東京タワーが輝いていた。

 落ち込んだりしているときに東京タワーの灯りを見ると、元気を取り戻すことができるという話をよく聞くが、本当にそうなんだなぁとその日は納得する。この数日前から若干体調不良だったため、冬空に映えるタワーの姿が、自分を見守ってくれているように暖かく感じられたのかもしれない。やっぱり東京人、日本人の一つのシンボルになっているんだなぁと、ちょっと感動して一枚。

#夕景・夜景  #塔  #東京タワー 
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神楽坂・兵庫横丁にて

2007-12-16 | 新宿区  

 夜の階段を見に神楽坂へ

Photo 2007.11.05

 おじさんここでなに撮ってるんだい? 向こうに何か見えるんですかい? ちょっと邪魔しておいらも向こうを・・・。

 神楽坂4丁目、通りから北側に入り込んだところに兵庫横丁とよばれる小路がある。物書き旅館として有名な和可菜や、幸本という料理屋などがあり、風情のある一角。テレビドラマの影響で表通りだけでなく、小路の方も観光客が多くなった。母と娘が連れ立ってやってくるなんてのは、まさしくテレビの影響なんだろうな。

 石畳の路地は車もやってこないので、猫ものんびり構えている。

 思いつきで、他の街をしっかり確認したわけではないので、他にもまだあるかもしれないが、路地空間に花街が広がっていて、現在も遊興空間としてそれなりに営業しているのは、東京都心ではこの神楽坂ぐらいのものかもしれない。

#夕景・夜景  #動物  #路地
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丸ノ内線・茗荷谷あたり

2007-12-06 | 文京区  

 茗荷谷付近は地形がおもしろい場所だ。Photo 2007.11.05

文京区小日向4-9付近にて
丸ノ内線小石川検車区とアンダーパス

 丸ノ内線に乗っていると、茗荷谷~後楽園で地上に出る。谷地を高架で走り、切り通しを行く。電車に乗っているとそれだけだが、現場周辺を歩いてみると、これが意外に複雑なことになっている。茗荷谷駅は谷の一番奥で、そこから100mほどの区間は切り通し、その後400mほどは谷に沿って谷底を通っている。だが谷底に堤を設けてその上を走っているので、谷底なのにここには堤を潜るトンネルが数カ所ある。周辺の景色は谷地なのに、鉄道が上の方を走っているのは、理由が分かっていても妙な感じだ。

 小石川検車区の下には庚申坂へ続く長いトンネルもある。トンネルを抜けると上り階段が待っているのも普通とは異なる。昔の地図を見ると、小石川検車区のあたりは谷が少し開けた場所。検車区はそこに盛り土をして造られたらしい。このため茗荷谷は、谷の出口あたりがやや塞がれたような形になっていて、昔からある道が隙間道のようになっている。

切り通しに架かる跨線橋から丸ノ内線、遠方はサンシャイン60
文京区春日2-12と16の間

 春日2丁目あたりになると、小石川の台地が鉄道の南側まで張り出してくるため、地下鉄はまた切り通しの中を進む。今井坂、金剛寺坂などは現在は切り通しを跨いで上る坂になっている。

 跨線橋からはサンシャイン60がよく見える。切り通しと電車と高層ビルの風景が印象的だ。

 フェンス越しに電車を撮ってみたら光跡が流れた。窓から漏れる明かりで石垣や線路が照らし出されている。タイミングを遅らせると、尾灯が流れた。暗闇の中を一筋の帯となって列車が走っていく。

#夕景・夜景  #トンネル  #橋  #鉄道
コメント (2)
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