兵庫県加東市で2年前に起きた事件に、神戸地裁は執行猶予つきの判決を下したとのニュースをラジオで聞いた。 妻側の親族がどう感じているか不明ながら、検察が
控訴しないことを私は望みたい。
<40年の長きに亘り、此の夫は介護ヘルパーを部分的には使いながらも、ほぼ一人で79歳の妻の面倒をみてきた>と。 逆算すると、此の妻は若くして痴呆が始まり、且つ、
7年前?に骨折して以後は寝たきりになった、というから82歳になる夫の疲弊は想像を絶するものがある。
私はアナウンサーの声に耳を傾けるうち、「若し自分の妻が同じ状態になったら、どうだろうか?」と夫の心中を想像し、涙を流した。 日本は尊厳死すら法制化をためらう国で
あり、安楽死はおよそ実現しそうにない国民性に囲まれ、我々は生きている。 此の夫は安楽死が法制化されている国民を羨むことがあったかもしれない。
いや、逆に妻への愛からそんなことは微塵も考えない人かもしれない。 然し、それは、誰にもわからない。
夫が余りの疲労と先の見えない日々の辛さから、その原因となっている妻の存在が無くなることを望む気持ちはゼロとはいえまい。それが発作的に出た行為であっただろう。
理屈では何十年続こうが、どんなに辛かろうが、<生ける屍>の死を願うことは「悪」だが、誰もが心身ともスーパーマン・超人にはなれない。
此の夫は82歳というから、自分の残った人生時間を、どういう想いで過ごすのだろう? 暗澹たる気持ちに私は襲われている。
控訴しないことを私は望みたい。
<40年の長きに亘り、此の夫は介護ヘルパーを部分的には使いながらも、ほぼ一人で79歳の妻の面倒をみてきた>と。 逆算すると、此の妻は若くして痴呆が始まり、且つ、
7年前?に骨折して以後は寝たきりになった、というから82歳になる夫の疲弊は想像を絶するものがある。
私はアナウンサーの声に耳を傾けるうち、「若し自分の妻が同じ状態になったら、どうだろうか?」と夫の心中を想像し、涙を流した。 日本は尊厳死すら法制化をためらう国で
あり、安楽死はおよそ実現しそうにない国民性に囲まれ、我々は生きている。 此の夫は安楽死が法制化されている国民を羨むことがあったかもしれない。
いや、逆に妻への愛からそんなことは微塵も考えない人かもしれない。 然し、それは、誰にもわからない。
夫が余りの疲労と先の見えない日々の辛さから、その原因となっている妻の存在が無くなることを望む気持ちはゼロとはいえまい。それが発作的に出た行為であっただろう。
理屈では何十年続こうが、どんなに辛かろうが、<生ける屍>の死を願うことは「悪」だが、誰もが心身ともスーパーマン・超人にはなれない。
此の夫は82歳というから、自分の残った人生時間を、どういう想いで過ごすのだろう? 暗澹たる気持ちに私は襲われている。