Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

品のない探り

2007-01-13 11:09:58 | 言葉・本
久世光彦・著 『夢あたたかき 向田邦子との二十年』 の中に、こんな一節がありました。

 人を観察してその本心や本性を探ろうとするのは、利口なようで、愚かなことだと、年とともに思うようになったのである。どんなに目を皿のようにしたって、所詮は憶測、忖度を出ることはない。だいだい、表に見えていないものを見てやろうという気持ちの元は、疑いである。品のないことである。


.....品のないことかぁ。
確かに、マイナスな印象への疑いを持って、相手の本心を探るのは、品がないかもな。

でも、相手が、表情では笑っているけれど、本当に楽しんでくれているか、実は辛い思いをしていないか、とか相手の立場に立って考えるのはいいよなぁ。
相手を気遣い、相手の立場に立ってものを考えようとし、思いやっていることだからね。
これも思い上がりだろうか。

世の中

2007-01-12 07:45:12 | 
「世の中」

ノックをしてみたが、返事が無い
唯々叩き続けてみる

世の中はどうなっちまったんだ
誰からも返事がない

挨拶なんて不要さ
そんな事を言っているのではない

再び繰り返しノックをしてみる
やはり返事が無い
こうなったら叩き続けるしかないのか

世の中がゆがんでいる
そんなことは当の昔から気付いていたさ

でも、誰からも返事がない

そのことなのさ、今の問題は

話すことさえできないんじゃ、
それこそ話にならないぜ

まずは返事を待つしかないんだな。
とりあえず叩き続けよう、あなたがドアーを開くまで

世の中のことはそれから考えよう

やさしい死に顔

2007-01-11 08:02:06 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
自分は "生" に固執していない...つもりだ。
だから、いつ死んでもいいと思っている。

しかし、人に殺されるのはゴメンだ。
事故とか事件に巻き込まれてとかで死ぬのはゴメンだ。

死ぬなら、自分で死にたい。
上を向いて、やさしい顔をして、自分の意志で死にたい。

それができる準備が整うまでは、
とりあえず生き続ける。

とりあえず生きるのでも、
あまりにも凹んでしまったり、
落ち込んで生きるのは辛いばかりで、
死ぬ時に上を向くことも、
やさしい顔になることもできないと困るので、
楽しいとまでは言わなくても、
なんとか穏やかな暮らしをしていたい。

日々凹んだり、泣いたり、
悔しがったりしてばかりいた毎日だったが、
それでは、気分良く死ねないと気が付いた。

だから、今では精神的に穏やかになれるよう、
色んなことをしてみている。

前にも書いたことがあるけれど、
スポーツとしては乗馬。
馬は本当に人を癒してくれる。
音楽としてはトランペットと歌。
自分の内にあるものを表現する、と言うと、ちと大袈裟だが、
泣きながら吹いたり、泣きながら歌ったりすると、
なぜか淀んでいた心が少し柔らかくなる。

そんなことをしていたら、
最近、笑顔っていうモノを思い出したよ。
楽しいと感じる時、人は笑顔になるんだね。

まだまだ、上は向けないけれど、
うつむいてばかりいた自分の心が、
ほんの少しだけ、視線を上げたような気がしたよ。

映画 『スパニッシュ・アパートメント』

2007-01-10 07:38:01 | 映画 「う段」
劇場公開時’04/5月に観ました。
最近DVD買ったので観直してみました。

『スパニッシュ・アパートメント』  2002年
原題 : l' auberge espagnole
監督 : Cédric Klapisch

一回目の印象と特に変わらず、
ウィンディの弟が笑かしてくれる。
ハエの真似をするシーンなんかは劇場中が笑ったよ。
純粋と無神経の綱渡り的キャラ。

ロマン・デュリスはどんどん大物になって、
役の幅もひろがっているみたいだけど、
最初の頃はこんな感じだったんだよね。
ちょっとオドオドッとしながらも、遊ぶところは遊んでる。
根はしっかりしていて、
やらなきゃいけないことは一通りこなしている。
世界中どこにでもいるタイプ。

そんな人が主人公なのに、つまらなくならないこの映画。
多国籍な人のドタバタ劇とかって言葉じゃくくれない、
逆に国籍なんて関係ないんじゃないの?って感じさせてくれる程、
どこにでもありそうなドタバタがいい。

死ぬ時を探して

2007-01-09 07:36:23 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
自分がこの世に生まれてきたことを、
有り難い、などと思ったことは今だかつて無い。

生まれて来なければ来なかったで、
それはそれで良かったと思う。

でも、こういう環境で生まれて来てしまった以上、
とりあえず、明日が来る。
だから生きる。

死ぬことに何の問題も無いが、
人に迷惑をかけずに死ぬということの難しさを
真剣に考える。

それは本当に難しい。
せめて、死体の処理にお金をかけず、軽く済ませるには、
白骨死体になるまで、誰にも発見されないこと。

プランはいちおあるけれど、
それには準備が大変だ。

少しずつお金を貯めて、
準備をしようと思っているが、
ついつい趣味に使ってしまう。

そんな風に、なかなかお金が貯まらない自分を振り返ると、
今が死に時ではないのかな、
などと、自己弁護をしてみたりもする。

しかし、人は生まれを選ぶことができないのだから、
せめて死の時は選びたい。

自分が幸せだなぁ、と感じる時に死にたいものだ。

お詫び -ご来訪下さる皆様へ-

2007-01-08 21:14:22 | つれづれなるままに
ここのところPCの調子がかなり悪いのです。

おそらくウイルス性の何かだと思うのですが、
特定のサイトに行くと必ずダウンしてしまいます。

なので、今まで毎日のようにお邪魔させて頂いたり、
TBを交換させて頂いた方の中にも、
お伺いできない事態になっております。

全然平気な方のところは、
何事もなくコメントもTBもできるのですが、
何が基準となっているのか分かりませんが、
特定のBlogさんやサイトに行くと、
完全にExplorerが落ちてしまうので、
TBもコメントも残せないでおります。

せっかく、TBを頂いても、
そんな訳でお返しできない場合がしばらく続くかと思いますが、
なるべく早期に回復すべく、
ウイルス・バスターもしくは買い替えを検討中ですので、
ご理解下さい。

新年早々悲しい事態であります。

どなたかこういう症状への対処法、
ご存知でしたら教えて下さ~い <涙涙

映画 『モーターサイクル・ダイアリーズ』

2007-01-08 08:40:20 | 映画 「お段」
劇場公開時には2回観まして、DVDでは2~3回ってとこでしょうか。

『モーターサイクル・ダイアリーズ』  2004年
原題 : DIARIOS DE MOTOCICLETA
監督 : Walter Salles

何て言っても風景がたまらなく良い。美しい。
ありのままの自然。手付かずの自然。

対照的に原住民であるのに、虐げられてきた人々。
自分たちの文化を無視され、支配されてしまった人々。
純粋でありながらも、辛く、悲しい。

陽気なアルベルトの時折流す涙が、
返って人の心を打つ。
エルネストを兄のように支える、
主人公ではない彼の性根の強さを
この映画はそこまでもちゃんと描いている。
いや、ロドリゴ・デ・ラ・セルナだからこそ演じられたのか。

音楽も素晴らしい。
旅を行く彼らの楽しさも苦労も、風景の素晴らしさも、
音楽が心地良く引き立てている。

旅は確かに人生の視野を広げてくれる。

喘息の老女

2007-01-07 10:09:46 | キューバ&チェ・ゲバラ
彼は革命家になるべくしてなったのだろう。
チェ・ゲバラ若かりし日の旅行記から、自分の一番大好きな一節をちょっと長めですが、抜粋させて頂きました。

 このかわいそうな人は喘息の上に、心臓の代償不全を患っていた。こんな時、こういう状況を前に、医者は自分の力のいたらなさを感じ、物事が変革されればと思うのだ。この気の毒な老女は、息を切らして苦しみながら、それでも人生に対してまっすぐな姿勢を保ちながら、つい1ヵ月前まで生計を立てるために働いていたのかも知れないのに。こんな不当なことをすっかり変えてくれるような何かが起きてくれれば。状況に甘んじるということはつまり、貧しい家庭では、生計を立てられなくなった家族の一員は、どうにかごまかしてはいるものの辛辣な空気に包まれて暮らさねばならない、ということなのだ。その時父親は父親でなくなり、母親は母親でなくなり、兄弟は兄弟でなくなり、生きるための戦いにおける負の要素に変わってしまう。だから、健康な人びとからは憎しみの対象とされ、病気はまるでその人の面倒を見なければならない者たちに対する侮辱であるかのように取られるのだ。そういう、一番遠い境界線はつねに明日という日であるような人びとの最期の時にこそ、世界中の労働者階級の人生を閉ざしている根深い悲劇が実感されるのだ。その死に瀕した目には、従順な申し訳ないという思いが込められており、しかも多くの場合、われわれを取り囲む神秘の極みの中にその肉体が失われていくのと同じように空しく失われることになる慰めを求める絶望的な願いも込められている。いったいいつまで、このばかげた身分制度に基盤をおいた物事の秩序が続くのか、僕には分かりかねるが、もうそろそろ政治家たちは、政権の善意を宣伝するのにかける時間を減らして、もっともっと、ずっとたくさんのお金を社会のためになる仕事につかうべきだ

『モーターサイクル南米旅行日記』 エルネスト・チェ・ゲバラ:著

映画 『鉄コン筋クリート』

2007-01-06 10:44:53 | 映画 「え段」
マイケル・アリアスって宝町愛してるんじゃないかと思うよ。

『鉄コン筋クリート』  2006年
原作 : 松本大洋
監督 : マイケル・アリアス

原作は読んでません。
でも、長い話を映画の尺に合わせて無理矢理縮めた感じはしなかったな。

あの浮浪者っぽい年寄りとネズミの声が超渋くてカッコ良かったな。
声優ってああじゃないとね。
もちろん、二宮君も優しく語り掛けるあたりの声とか良かったし、
蒼井優ちゃんもシロになりきってた感じするよね。

松本大洋っていつも、人間の直視したくない、汚れた部分を上手く表現してくれてるよね。
それを、親日家で米国育ちのマイケル・アリアスが映画化するっていいね。
日本を愛してくれてるからこそ、こういうストーリーをイメージいっぱいに映画化できたのではないか、と。

クロがさ、ただ強いだけの悪ガキだったらつまらないワケで、
お互い家族がいなくて、面倒を見ているはずのシロに、
気がついたら無意識の内に依存していたってあたりが、
たまらなくいいよね。人間くさくて。

お互いがお互いを必要とできるって、すっげーウラヤマシイッす!

映画 『リトル・ミス・サンシャイン』

2007-01-04 10:32:23 | 映画 「い段」
今年最初の映画が、コレです。

『リトル・ミス・サンシャイン』  2006年
原題 : LITTLE MISS SUNSHINE
監督 : Jonathan Dayton, Valerie Faris

主演の女の子は、眼鏡をかけていて、わざとイモッぽく見せてはいるけれど、その演技力から来る、愛らしさというか、子どもらしい純粋さとかは目を見張るほどでしたね。
『サイン』で、ホアキンと一緒にアルミホイル帽子をかぶっていた、あのコですよね。
生意気さを感じないところがこういう役にピッタリです。

アラン・アーキンが名優なのは薄々気付いていましたが(笑)
ポール・ダノはこれから注目ですね。

時々クスッと笑わせ、時々ホロッと泣かせ、観てる方はなかなか忙しかったですが、1時間40分たっぷり楽しめました。

今年の一作目としては、最適ではないかと.....

映画 2006年 Best 5

2007-01-03 12:30:16 | 映画 「Best」
去年のことは去年の内に済ますべきでしたかね?
まぁ、良しとして下さい(笑)

正確には5本に絞れずに5位が2作品あります。

Best 1
『イノセント・ボイス/12歳の戦場』
2月に観ましたが、その後この作品を上回るものは結局無かったってことになりますね。

Best 2
『クラッシュ』
久々に納得のアカデミー作品
マット・ディロンの復活に期待です。

Best 3
『麦の穂をゆらす風』
これは年末に一気に入ってきた作品です。
ケン・ローチ好きですから、しゃーないです(笑)

Best 4
『カポーティ』
内容がどうこうではなく、フィリップ=シーモア・ホフマンに圧巻です。

Best 5
『僕の大事なコレクション』
人は世界中つながっているのです。
こういう作品はなかなか作れない。
『ククーシュカ ラップランドの妖精』
国境を知らないひとには、国籍なんて無意味なんです。
人ということ意外に何の差もないのです。

次点
『明日へのチケット』 やっぱりケン・ローチ
『日本の自転車泥棒』 唯一の邦画。

映画 『フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』

2007-01-02 12:21:56 | 映画 「う段」
ちょっと遅くなりましたが、観てきました。
昨年の最後に劇場で観た作品です。

『フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』  2004年
原題 : it's all gone PETE TONG
監督 : Michael Dowse

あまりにもコカの吸引シーンが多すぎて、
なんか途中、気分悪くなりそうでしたよ。

そして、この主演の俳優は、なんとも不健康そうなDJを
素なのか、演技なのか、力演してましたよ。

ただの聴覚障害後の再起物語ではなく、
ドラッグのこと、ショー・ビズ界のこと、
色んなテーマを盛り込んでいながらも、
無理矢理結論を出そうとしてないところが、
小難しくなくて、ビートを感じながら最後まで楽しめた。

ラストに Good Vibration がかかった時には、
思わずニヤけましたね。

元旦

2007-01-01 12:08:23 | つれづれなるままに
テンプレート変えてみました。
宇宙は∞ですから。.....だから、どうと言うワケでもなく(笑)


 よつばとえほんシリーズ①『よつばとしろとくろのどうぶつ』
え・あずまきよひこ
・・・・・昨日(大晦日)も紹介したこの絵本。"よつば" という女の子が動物と戯れる様子が描かれています。そのポーズがたまらんのですよ。

この本の中に出てくる、ミナミコアリクイを昨日に引き続き、
お絵かきツールで書いてみました(笑)
しかし、やっぱり下手ですね(爆!)

なぜミナミコアリクイかと言えば、
それは今年の干支のイノシシがこの絵本には無いので、
なんとなく、ルックスが近い感じのミナミコアリクイを選んでみました。
どっちにしても下手すぎて良くわかりませんね(笑)

去年2006年の元旦から始めたこのBlog。
一年と一日目です。

今年もほぼ、毎日更新をいちお目標にしております。 <完全じゃないところが良いのです(笑)
特にアクセス数を増やす工夫とかはしてませんが、
自然に増えてくれるとうれしいなぁ、
などと思いながら、
日々更新し続けます。

今年も、続けようと決心できたのも、
皆さんがそこに居てくれるという確信があるから。
顔の見える交流ではないけれど、
あなたがそこに居てくれるという確信があるから
続けていけるのです。

心から感謝しております。
ありがとうございます。

ひつこくひつこく、これからも末永く、
何卒宜しくお願いします。