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ケン・ローチも好きです。
『明日へのチケット』 2005年
原題 : TICKETS
監督 : Abbas Kiarostmi, Ken Loach, Ermanno Olmi
最初に出てきた教授。
彼は決してカツゼツ良くないのですが、
なぜか聴かせる、声のトーン。
ついつい独り言まで真剣に聴き入ってしまう。
次のおばさん。
正当性とか協調性とかはどうでも良く、
自己主張をすることだけは、誰にも負けない。
その彼女も、ほんの弱い支えが無くなるだけで、
我を忘れるほど取り乱してしまう。
あの動揺した様子が、とても演技とは思えないほど。
そのおばさんに、従うままだったあの青年。
彼はあの列車でいったい何を見つけたのだろう。
最後の3人のサッカー少年。
若い彼らには、正義も大切、人情も大切、友人も大切。
それらが矛盾したとき、葛藤が竜巻のように襲ってくる。
誰もが憎まれ口をたたき、次の瞬間には素直なままの優しさを見せる。
「試合は二度と観れないが、難民は沢山いる」
まったくその通りなんだけどね(笑)
難民を救ったが為に逮捕されそうになる友人をかばい、
「セルティック・ファンの心は熱いんだ」
などと言ったそばから、駅員殴って逃走。
駅から駆け出しながら、セルティックの応援歌を大声で叫ぶ彼らは.......そうだね、確かに熱かったよ!