高エネルギー加速器研究機構一般公開に行ってきた



つくば市の学園都市北入り口にある「高エネルギー加速器研究機構」,略称KEKの一般公開に行ってきた。
前回訪れたのは2013年なので,4年ぶり。
敷地はとても広いので,見学は施設内循環バスを乗り継ぐ。

3号館の展望室から加速器の坑道方面を眺める。建物が坑道に沿って丸く配置されているのが分かる。




フォトンファクトリーの加速器。
名前のとおり,ここでは光を使っての実験を行っている。




加速器のリングは,1周187mだが,ズラッと電磁石が並んでいる。




KEKの本命,SuperKEK-B加速器が設置されている坑道に入る。
坑道は地下11m,1周3kmにも及ぶ。

4年前に来たときは改修工事中で,ビームラインがアチコチでブツ切り状態だったが,今回は完全に接続されていた。
しかし,世界最先端技術のカタマリで,物凄いおカネがかかっている装置だが,簡単に手に触れられるところにあるのが,何とも不思議な感じだ。




実験装置というより,プラントと言った感じ。
全体ではとてつもなくバカでかい装置だが,扱っているものがモノなので,精度誤差はミクロン単位かもしれない。
やはり凄いぞ,日本の技術。




SuperKEK-B加速器に接続された,Bell2測定器。
「電子及び陽電子リングが衝突する地点に設置された測定装置」とのこと。重さは1500tもある。
正式運用が始まると,左右が合体してシールドされるようだ。




アチコチにイケメン看板があった。「素粒子男子」とのこと。メンバーは5人。
うーん,ゆるキャラと同様,イケメンや萌えキャラが流行りのようだ。




電子陽電子入射器棟。フォトンファクトリーの加速器やSuperKEK-Bにビームを供給している。
「陽電子」と言えばポジトロン,ポジトロンと言えば「ヤシマ作戦」ということで,職員さんに「ポジトロンスナイパーライフルはできますか?」と聞いてみた。

「はっはっはー(苦笑い) エヴァはよく知りませんが,陽電子を飛ばすのは真空中ですからね。空気中に発射してもエネルギーとして届かないのでは。」

丁寧なご回答,ありがとうございました。ホント,すまない。




コッククロフト・ウォルトン型加速器。1972年に運転開始となった,当時は最先端の実験装置。
もちろん現在は使われていない。しかし,妙に迫力がある。

アチコチで職員さんに研究内容を聞いてみたが,正直,全く理解できなかった。そして何の役に立つのかもサッパリだった。
しかし,説明してくれる方々は,皆さん熱かった。

物質とは何なのか,この宇宙はどのようなものなのか,それを解明するために日々頑張っているということは理解できた。
がんばれ! KEK
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