お穴さま
元和3年、江戸に散在していた遊女屋は日本橋葦町に廓として統合され、これが江戸吉原。
その後明暦の大火のあと千束村に移転を命ぜられ、新しくつくられたのが「新吉原」です。
明治5年に新吉原の四隅に祀られていた四稲荷社と、地主神である玄徳稲荷を合祀して吉
原神社を創建しました。さらに昭和10年に吉原弁財天を合祀しました。
新吉原遊郭の鎮守の社として、初午、祭礼の賑わい、ことに花魁の参拝は古書にも記されて
います。現在も幸せを祈る女性への御利益があるとされて人気があります。境内には神社の
土地を守る神様がおられて、「お穴さま」として祀られています。