有名な鎌倉の大仏さま、高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像です。高さ11.3m、重さ
は121tの仏像で、ほぼ像立当初の偉容を保っているといわれます。造立が開始されたのは、
「吾妻鏡」によれば建長4年(1252)といいます。当初は大仏さまを収めていた堂宇は、応安
2年(1369)の大風と、明応7年(1498)の大地震で損壊したと伝えられます。仏像は露坐と
となって後輩が進みましたが、江戸中期に修復されたといいます。
高徳院は、正式には大異山高徳院清浄泉寺といい、法然上人を開祖とする浄土宗の仏教寺
院です。ミスター麹町は頭部の穴の写真を送ってくれましたが、ここから胎内を覗くらしいです
が内部の写真は真っ暗でした。この場所は、長谷の「おさらぎ」という地名であったため、鎌倉
大仏に限っては「大仏」と書いて「おさらぎ」と読む場合があるといいます。この地に由来のある
家系に大仏と書いて「おさらぎ」と読む姓があるそうで、言われてみれば「大仏次郎」という有名
な作家の名を思い出しました。(写真・Mr.麹町)