御祭神は倉稲魂命で、江戸時代四代将軍家綱公の寛文年間に創建され、浅草一円を千束
郷といい、上下二社の稲荷社がつくられましたが、千束稲荷神社はその下社で、北千束郷に
なりました。現在の神社になったのは、明治5年太政官令により竜泉寺町一円の氏神となって
現在に至っています。
初午祭(二の午の日)には、百灯あまりの行灯が飾られて、樋口一葉の「たけくらべ」の明治
26年ー7年の祭礼が舞台となり、子供たちが遊んだ神社として有名になりました。境内には、
平成20年5月に一葉の文学碑が建立され、「明日は鎮守なる千束神社の大祭なり。今歳は
殊ににぎわしく山車なども引出るとて人々さわぐ 樋口 夏」と記されています。この像をみると
一葉さんなかなかの美人ですね。