散歩の時に見つけた!

東京都内を散策しますが、こんな所にこんなものがと再発見します。写真を添えて紹介します。

上野大仏(上野公園)

2014-04-22 06:05:07 | 日記
     

        

 この大仏さまは「顔だけ」なんですね。大仏略記には、寛永8年越後村上藩主堀直寄が戦死

者の慰霊のため、上野の自邸内に漆喰の釈迦如来像を建立したのが始まりとあります。その後

銅造の大仏さまになりましたが、何度も地震や火災で被災したり再建したりを繰り返し、大正

12年の関東大震災では頭部が落下する被害に遭い、大破した頭部と胴部は寛永寺が保管して

いました。その後戦争中の金属回収令で顔面部を残して供出されて消滅しました。  

        祈願塔

 昭和42年(1967)関東大震災の50回忌にあたり、上野観光連盟が願主となって大仏

再建を願う祈願塔を建立し、昭和47年(1972)寛永寺に保管されていた顔面部をレリー

フとして安置したのです。このお顔をじっくり拝見すると、額のほくろというか白毫とお鼻が

大きくて、「味のあるお顔で癒されるわ」と近頃若い女子に人気があるようですよ。回りには

合格祈願の絵馬が多く見られます。これは、この形になった大仏さまの「頭は絶対落ちない」

と縁起をかついだものらしいのです。なーるほど、江戸っ子独特の洒落といいますか まいり

ました。ちゃんと合格できましたかね。