散歩の時に見つけた!

東京都内を散策しますが、こんな所にこんなものがと再発見します。写真を添えて紹介します。

山谷堀公園(浅草7丁目)

2014-04-11 06:12:24 | 日記
    

        

 久しぶりに来ましたが、すでに花は散り始めています。朝倉文夫氏の乙女像「あこがれ」に

挨拶して、桜の名残を見物です。公園の説明板によると、山谷堀がいつ頃掘られたかははっき

りしないが、江戸の遊里吉原との関係からみても江戸初期に出来たものでしょう。北区の音無

川(おとなしがわ)を源とし、飛鳥山の北の王子権現の下を経て通じていました。  

     

 当時、この堀は吉原通いのルートの一つでした。山谷堀を通るので吉原通いを別名で山谷通

いとも言ったそうですよ。猪牙舟(ちょきぶね)などを仕立ててこのコースを使うのはぜいた

くとされ「おだいじん遊び」といわれたそうです。堀の上流から日本堤橋、地方橋、地方新橋

紙洗橋、山谷堀橋、正法寺橋、吉野橋、聖天橋、今戸橋と九つの橋を経て隅田川へ流れ出たも

のですが、埋め立てに伴いすべて取り除かれて橋台のみが昔の面影を残しています。現在は水

と緑の憩の公園として整備されています。  

 この山谷通いにはいろいろなエピソードがありますね。蔵前橋の「首尾の松」、駒形橋では

花魁が「ぬしは今 駒形あたりホトトギス」と詠んだ句などが知られます。