うちの母親は戦前の韓国で、日本の商社の支社長の娘として生まれ、8歳くらいまで向こうにいて、
敗戦ですべて失って帰ってきたとのことだった。
産まれて三ヶ月で産みの母親が亡くなり、おばさんの育てられたと言っていたので、母性的な世話をされた体験が
少なかったのかもしれない。
経済的に豊かで家にある絨毯一枚でも、一生食べて行ける位の価値があるもので、姉には家まで教師が来て教えていたそうだ。
そのような立場で小さい頃を過ごしたことと、本人も学校の筆記試験は出来たほうだったことから、
弱い立場や貧しさを、嫌悪したり見下していたのだろう。
自分が結婚した相手は大学校卒だったが、そちらの家庭は貧しさが身についていて、その中で自分は
嫁という弱い立場だったので、相手の家庭も自分の子供も嫌悪していたのだろう。
相手のきょうだい達からいじめられても、夫は守ってもくれないことから、実家に子供を連れて
戻ろうと思ったが、その頃には実の父親は亡くなっていたので、逃げ出す先もないので、
しばらく我慢したが、それでも変わりがないことから、子供を置いて出ていこうとしたときに、
夫の転勤が決まったので、出た行かなかったと言っていた。
社会階級や学校制度などの影響というものを考えさせるケースである。
映画 『愚行録』予告編【HD】