哲学に詳しく32歳で京大の准教授に抜擢された精神科医の松本卓也さんが書いたものだけあり、
平易な文章で主だった心の病について解説してあります。
様々な心の病について、どのような人がなりやすく、その本人がどのような体験をしていて、
それに対してどう対処すればいいのかまで解りやすく書かれています。
何かと解りにくく書かれていることの多い一般的な精神医学の本とは違い、
普通の人にも読みやすく理解しやすい内容でした。
最近は心理士やPSWなどのコメディカルのスタッフも増えてきたので、
そちらの方にも解るように書いたのでしょう。
投薬には詳しくても、様々な心の病の方がどのような体験をしているかを
知らない精神科医も多いようなので、そちらにも役に立つ一冊だと思いました。
精神医学の教科書として、多くの人に役立つ一冊だと思います。