マチンガのノート

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「ブラック企業」 今野晴貴著

2013-04-24 16:09:41 | 日記
多くの企業で、企業理念に則った「顧客サービスのため」
と言うことで、果てしなく努力、競争をさせられ、
働く方も、今の所を辞めたらもっと悪い所で働くことになる、
ということもあって、果てしない努力と競争をして燃え尽きるそうだ。
そして、その様なことを防止する法律もろくにないそうだ。
考えてほしいが、町に八百屋、魚屋、文房具屋があったころ、丁寧な接客、
きめ細やかなサービスなどをしていただろうか?
少々、商品に傷があっただけで、そんなに謝っただろうか?
現在の販売店で、ちょっとした不良品など出さないようにするのに、
どれだけ環境負荷、社会的コストを掛けているのだろう?
シベリアでは、捕虜なのにノルマ以上に働く日本人抑留者を
ドイツ人、イタリア人の捕虜などは、「日本人は扱いやすい羊だ」
と言っていたそうだ。
日本人は「やたら働く」という特性で、自らの墓を掘っているのでは
ないだろうか?