TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

間人をなんと読む

2013-06-01 | ことば

 

丹後に間人(たいざ)あり。

この地名を知らなくても、名物の間人ガニは聞いたことがあるだろう。

ただ、間人を「たいざ」と読むのはかなり無理があるようだ。

聖徳太子ゆかりの森之宮神社にこの地名の由来が記してあった。

それによると、聖徳太子の母・間人(はしうど)皇后は

蘇我氏と物部氏の争乱を避けて

大浜の里と呼ばれていたこの地に身を潜めたという。

皇后はこの地を退座されるとき、世話になったこの地に

自らの名前“間人(はしうど)”を贈った。

「大浜の里に昔をとどめてし 間人(はしうど)村と世々に伝えん」

この地の人たちは皇后の名を地名につけるのは

あまりにももったいないと考え

皇后の退座の際の贈り物であることを勘案し

「たいざ」としたそうだ。

平城宮から出土した木簡にも

「竹野郡間人」明快に記されていると言う。

非常に古く由緒のある地名であることに違いない。

 

すでに故人となったが、昔我が家に出入りしていた人物が間人の出身、

この地名をどう読むか尋ねられて答えられなかったことを覚えている。

その時皇后さまの御名とは知らず、冗談で「怠惰か」と言ったりもした。

 そうか、間人とは“たいざ”退座だったのか。納得



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