ずいぶん時間がかかりましたが、市販の糸で織る作業が終わりました。
これは技法≪星斜子(ほしななこ)≫というものです。
≪斜子織り≫というのは糸1本を”ひと子”と呼び、糸2本が並ぶので”斜子”または”並子”と呼びます。
色々な斜子織りがありますが、これは≪星斜子織り≫と呼びます。
拡大するとこんな織り目になります。
素材はウール80%、シルク20% で、27×200のサイズです。
縦糸はピンク、横糸は茶色を使いました。
これも前回の『1000本のバラ』のイメージで織ったものと同じく
畑を埋め尽くすように咲く『ピンクのチューリップ』をイメージして織りました。
これで市販の糸で織る作業は終わりにします。
このあとは、糸を染める作業と、その糸で織る作業をして個展の準備は終わります。
個展は10月初めですから、早い準備終了のようですが、
めまい症状が出たり、指の調子も今イチだったり、親戚の見舞いでイギリスに行かなければ
ならない、など 事情がイロイロあります。
準備だけは済ましておきたいのです。
何が起こるかわかりませんから。
縦糸と横糸とで色を変えることで単色とはまた違う深みが出るのでしょうか。織りかたの種類もさまざまですし、見せていただける個展を楽しみにしています。
これから染めと織りもなさるとのことですが、どうぞご無理なさらず、お身体に負担をかけすぎないようにしてくださいね。
次々と作品作りに精をお出しになるのを敬服して拝見しています。
イギリスまでお見舞いにいらっしゃるって?遠くて大変ですね。
ヨーロッパに行く度に日本はなるほど"ファーイースト"だと実感します。
その前に染めと織りの作業があるのでしたね。あまり根をおつめになりませんように!
織物は 根気が要り 神経を使いますね。
本当に織り上がったときの達成感を得るものの 消耗するものも 多いと思います。
大きな山場を越えつつ まだいろいろすることはあるのですね。
個展まで約半年 あっという間と思います。
お元気で乗り越えてくださいね。
太い糸で平織りですと硬く織れますが、細い糸で綾織りにすると
柔らかく手応えのある織りができます。
そこへ色を変えると表情も出るのです。
私も同じように思いました。
イギリスから見ると日本は極東と言う言葉がぴったりですね。
イギリスへはいつも個人旅行ですが、入管で不愉快な想いをします。
「極東から来た人間か」と下に思うのでしょうか?
ツアーだとそんなことはないのでしょうかね。
このところはピンク色が気になって、よく織ります。
染めもピンクや赤を中心に染めてみようかと思っているところです。
先日 TVで布が写ってまして ついつい見てました、蓮の繊維を丁寧に糸にし織りあげた布!TV越しではありますが 繊細な感じが伝わってきました、今は ブータンだかどこかのアジアの高地の国でしか作れないとか、
大昔は本邦でも作られ主に高貴な方々が着ていたとのこと、浅草 二天のBOROに展示してあるあの東北の何十枚もの古着で継ぎ合わせて作られた物とは対極の布でした、
手触りもウールだけの成分より柔らかいですよ。
植物の繊維を糸にしたものは繊細だと思いがちですが、
実は作業の時に手を傷つけるほど硬いものです。
それを柔らかくして糸にして染めて織るわけですから
大変な作業です。
ですから限られた世界の方々しか身に付けられなかったのでしょうね。
浅草のBOROですか、私も行ったことがありますが、
これが何を意味して展示物になるのか、
生活の知恵を誇示したいのでしょうか。