みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

時代劇

2023-01-15 11:28:34 | 日記

平戸鬼洋蝶

平戸の凧です。

11年前になりますが、夫が中学時代まで過ごした熊本で中学の同期会があると言い、

出かけることになりました。

それに便乗して、娘と私は福岡・佐賀・長崎に旅行することを考え

福岡で夫と合流しました。

どこでも宿泊施設を決めていなかったので、急に「平戸へ行ってみよう」ということになりました。

こういう旅行は滅茶苦茶で楽しいものです。

平戸は3人とも行ったことがなく、あれこれと意見を述べつつ移動して

平安中期の松浦家5代・渡辺綱鬼退治の様子は美術館で観てとても面白かったです。

お土産にはその渡辺綱の鬼退治の様子を描いた平戸の凧・鬼洋蝶のキィーホルダーを買いました。

今、NHKの朝ドラで五島列島・福江島がロケ地になっていて、バラモン凧が出ています。

平戸の凧とは少し違いますが、「健康で強く成長するように」という祈りは同じのようです。

 

さて、そのNHKの日曜夜の大河ドラマですが、これはいけません!

見どころの合戦場面の馬がCGで描かれています。

背景は動かず、うまくできたCG馬に乗った騎馬武者たちがひょっこひょっこ跳ねるだけ。

出演者がアイドルばかりで馬に乗れないからか、はたまた騎乗での合戦場面はお金がかかるのか、

見たときは不愉快で鳥肌がたちました。

馬に乗れないのなら騎乗シーンはスタントに任せ、”箱馬”に乗ったアイドルを合成すればいのです。

NHKのような”お金持ち”が、こんなことをしていてはいけません

こんな学芸会のような時代劇はもう観ません。

 

私は子供のころから時代劇映画を観つくして育ちました。

小さな町でしたが周辺地区では代表する町でしたので、映画館が2つあり、

ひとつは洋画専門、後は邦画でした。

何の娯楽もないからか、祖父は私の手をつないでしょっちゅう映画館に行っていました。

しかも、我が町は当時の東映時代劇の重鎮の出身地で、誰でも知っている名俳優です。

彼のお兄さんが住んでいて、娘さんは私の9つ上の姉の友人でした。

私は子供ながらおウチにお邪魔して、どれだけファンであるかを強調して、

オジサンを喜ばせ、「ファンレターを書いてよ」と言わせました。

京都の住所を渡されて、ファンレターを書いて出しました。

すると、ほどなくお返事が届き、飛び回って喜びました。

墨で書かれたお返事はとっても達筆で、感謝の気持ちと「これからもよろしくね」と

書かれていました。

驚くことに、それからも季節ごとに達筆なお手紙が届き、年賀状まで届いていました。

小さな子供に対して大人であるのに、この対応!

すでにこの世にはいらっしゃいませんが、昨夜 久しぶりにケーブルテレビで、その姿を拝見し

胸が高鳴りました。

 

この映画が作られていた当時、東映では撮影所内に『東映城』が作られ、

俳優さんたちは撮影場内の馬場で乗馬の稽古に励み、誰もが騎乗シーンをこなしていました。

これこそが真の時代劇で、昨夜、俳優さんたちの乗馬シーンをスタントなしで十分見せてもらいました。

今、この系統を継いでいるのは北大路欣也さん以外にいらっしゃらないでしょう。

私が彼の映画を観たのは彼が中学生になったばかりで美少年の頃でした。

今、若い時の時代劇をテレビで観ると、抜群の手綱さばきで馬を乗り回し、乗馬しながらの殺陣も

誰にも真似できるものではありません。

すてきなお兄さんだった欣也さんは老年になり、老いて、厳しい顔で悪を戒める表情や

時には慈愛に満ちた表情を見せてくれたりする、良い役者になられました。

 

しょせん、家庭で観るテレビは枠の中の紙芝居と同じです。

昔のように時代劇にワクワク感は持てないのですね。

 

コメント
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