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南区:舟越保武作「牧歌」廃棄される

2023年07月18日 15時37分36秒 | 野外彫刻等
2023年7月17日中國新聞報道(木原由維記者署名記事)によると、
『旧広島駅ビルの壁面を55年間にわたって飾った、彫刻家舟越保武(1912-2002)の作品「牧歌」が、2020年の同ビル建替工事に伴い廃棄されていたことが分かった。
作品は、旧駅ビルを運営していた広島ステーションビル(2010年、中国SC開発に吸収合併)が1965年の同ビル開業に合わせ、舟越に制作を依頼。
ブロンズ製で、高さ約1.5mの横笛を吹く少年、花を持つ少女と、数羽の小さなハトで構成。同ビル南口の玄関付近の壁面に取り付けられた。
中国SC開発とJR西日本中国統括本部によると、廃棄は2020年春ごろ。
作品は(2005年)当時、同ビルの専門店街「広島アッセ」の壁面に移設されていた(が、改装工事で撤去され、保管されていた)。
JR西日本が進める新駅ビル(25年開業予定)の建設に伴う広島アッセ解体工事の際に廃棄された。
吸収合併前の広島ステーションビルが作成した旧駅ビルの財産リストに、作品の記載はなかった。中国SC開発の田尻寛総務部長は中国新聞の取材に対し「作品の存在と芸術的価値について認識できず、作品を失う事態を招いた。再発防止策を徹底したい」と説明する。・・・』

大切に保管されていると聞いていた
(裕2006年編集の)舟越保武作「牧歌」

2010(平成22)年駅ビル管理会社が他社に吸収合併されるときに、この作品の引き継がれなかったことが廃棄につながったのでしょうが、
2020(令和2)年まで保管されていた彫刻作品が廃棄処分が決定されたとき廃棄担当者が直接立ち会わなかった?ことにも因るように思えてなりません。

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2 コメント

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確か… (大ペケ)
2023-07-18 19:26:32
東京大学中央食堂の歴史的・美術的価値の高い
絵画(壁画クラスのサイズ)が廃棄された事件が
ありましたよね。
恐らく、以前の業者であったら「これ本当に
良いの?」と確認を取った上で、眼の利く人なら
持ち帰り(これはこれでマズイのではあるが)
にて、後世に残る可能性は有ったかと。現代では
依頼主からの「仕事」として請けて、依頼品に
手を付けるのは法的問題が有るとして
「正しく廃棄」されてしまう訳です。なんでも
かんでも残せとは言いませんが、今回のケース
では残すことになっていた訳で・。。。

そういう時代ですね。物事が分からない。
興味や関心が無い又は非常に薄く、
ただ生活に追われるのみ。
返信する
云われるように関心ない?・・・ ()
2023-07-18 22:52:26
こんばんは、大ペケさん。

『財産リストに、作品の記載はなかった。』と新聞社の取材に答えているようですが、
会社組織において保管していたものを処分するとすれば、
その権限がある部署の長が決定するのだろうと思います。
その長は、部下に保存しているものには何があるのか保管場所へ見に行くように指示すると思うのです。、
そのようなこともしないで、
産業廃棄物処理業者に依頼したとしたら、"再発防止”などできる会社ではないと思います。

担当者がみれば、大切に彫刻作品を(再設置できるように)養生したものがあることは一目瞭然だったと思います。
財産リストになくてもこれは、大切なものだなとわかるはずです。
そのような段階は踏んでいなかったのでしょう。

産業廃棄物処理業者まで訪ね、処分せずに保管していないか調査したのか?
また、処分した処理場まで行ってみる(万が一転がっているかもしれない?)ことなど。
記者が、そこまで追及して記事にしたのかどうかはわかりませんが。
廃棄されたことは残念なことです。
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