<遊去の話>

「遊去の部屋」「遊来遊去の雑記帳」に掲載した記事と過去の出来事についての話です。「遊去のブログ」は現在進行形で記します。

危険な踏切

2019-05-31 20:56:27 | 「遊来遊去の雑記帳」
危険な踏み切り    <2002.3.27>
 昨日、健康診断のために近くの病院へ行きました。途中の踏み切りで止められたので遮断機のすぐ前に行き、電車が来るのを待っていました。横を見ると駅に電車が止まっているのでこれだなと思ったのですが、もしかすると急行か特急の待避中かもしれません。そうなると長いのです。それでこの電車が動き出すかどうかを確かめようとじっと見ました。ところが真っ直ぐに近づいてくる電車は動いているのか止まっているのかよく分かりません。何となく動いているような気もするし、そうではないような気もします。見極めようとすればするほど眼がぼーっとしてきます。確実に動いていると分かったのは駅を離れてかなり進んだときでした。これは視角の変化が小さいからかなと考えていると、電車が目の前に突っ込んできて、その直後、自転車の籠から茶色いものが舞い上がりました。健康診断書の入ったA4の茶封筒です。はっとして思わず身を乗り出し、空中でつかもうとしました。だめだと思ったとき、目の前を走り抜ける巨体の轟音が耳に入りました。子供なら飛び込んだかも知れないとぞっとしました。茶封筒は、人の気も知らないで、電車に吸いつけられては弾かれながらふわふわ舞ってついていきます。裏切られたような気持ちでその様子を見ているとだんだん低く降りてきてとうとう車輪の中に巻きこまれそうになりました。私の頭の中には車輪に轢かれてズタズタになった茶封筒の姿が見えました。新しい書類をもらいにいかなくては。めんどうなことだと思ったとき、茶封筒は車輪に弾き飛ばされて線路脇に落ちました。茶封筒にからかわれているような気持ちになりました。
 踏切では籠の荷物に気をつけましょう。

★コメント
 自転車の前籠は便利です。何でもかんでもつい入れてしまいます。だけど、気を付けないと、大きい物は弾みで飛び出すし、重い物はハンドルを取られたりします。軽いものは風が大敵で、写真のネガを飛ばされたことがありました。前は、写真は写真屋で焼いてもらったのですね。焼き増しをするのにネガを自転車の籠に入れて走っていたら横から風が吹いて舞い上がり、そのままひらひらと7,8m飛んで田植えを終えたばかりの田んぼの中に落ちました。仕方なく泥の中を歩いて取りに行きましたが、足はどろどろ、ネガはびしょびしょ、なんでこんなことになるのか、腹が立ちました。だけどネガは大丈夫だったので、まあ、良かったと言うべきかもしれません。
2019年5月31日
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