ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
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ポメロ

2015年04月21日 | 海外ロングステイ

「ドリアン王国」(Durian Republic)の異名を持つダバオですが、ドリアンの他にもう一つダバオを代表する特産果物があります。
それが今日の話題の「ポメロ」です。
ジューシーで香り豊かなダバオ産ポメロは今では国内生産の5割近くの生産量を誇っています。
このダバオを代表するポメロを更に広めようと、先週から市内のSM Lanangプレミアムショッピングモールの「噴水広場」で「ダバオ・ポメロフェスティバル」が開催されています。
この「ポメロフェスティバル」は5月17日まで開催されていて、週末の土日には「ポメロ」の食べ放題祭りがあったり、市内の料理学校の生徒たちによるポメロを使った料理の数々も披露されます。
ポメロ(別名ザボン、チャイニーズグレープフルーツ)は、柑橘類の中でも大きい品種で、学名はCitrus Grandis(巨大なシトラス)です。


ポメロはグレープフルーツに形がそっくりで、大きさはグレープフルーツと同じかやや大きめで、皮は緑色から黄色で厚くなめらかで、果肉は引き締まっています。
中の果肉は16~18房あって(グレープフルーツは約12房)果肉の色は、白から濃いピンクまでさまざまです。

独特の風味があって、香りが良く、グレープフルーツに比べて甘く、酸味が穏やかな果物です。
ポメロの原生地は東南アジア・中国南部・台湾などで、日本には江戸時代初期に渡来しました。
ムクロジ目ミカン科ミカン属の低木で、果実が食用とされ、最も重い柑橘類です。
緑色の厚い皮の中に淡紅色あるいは淡黄色の果肉が入っていて、果実は汁気がそれ程多くなく、甘みと酸味があって、少し苦味もあります。
果肉は生食、果皮はザボンのように砂糖漬けにしたり、ジャムにして食べられていて、日本にもたらされて以来、改良された多什質のものが「サボン」や「文旦」などとして生産されています。
使われていた当時の漢字をそのまま日本語読みの「ブンタン」したそうで、伝来したとされるのは鹿児島県の阿久根市で、生産量も多いことなどから1971年に市の木に制定されています。
第二次世界大戦前にはジャボンと呼ばれるのが一般的だったようで、これは文旦貿易に関与したジアブンタン(謝文旦)の略と考えられています。
果実は生食の他、ベトナム、カンボジア、フィリピン、タイ王国などでは果肉を和え物の素材とすることもあります。

加工食品の原料としても用いられ、皮や果肉を用いた砂糖漬け(ザボン漬け、文旦漬け)、マーマレード、ボンタンアメなどは有名です。
また、ポメロの果皮は中国に於いて、光七爪、光五爪などと称し、生薬としても利用されています。
ダバオデは「ポメロジュース」も一般的に飲まれていて、瓶入りの「ポメロジュース」も何種類かスーパーの棚で見かけます。