フィリピンの人々にとっての最大の娯楽とも言えるのが「映画」で、ダバオ市内のショッピングモールにはシネコンプレックスのような映画館が幾つもあって、最新のハリウッド映画を中心に公開されています。
最近は3D映画の製作が増えているので、3D映画専門上映館も幾つかあります。
久し振りに映画館に足を運んで、つい最近公開になったばかりの映画「007スカイフォール」を観て来ました。
「007スカイフォール」は映画「007シリーズ」の23作目で、ジェームズ・ボンド役は3度目となるダニエル・クレイグです。
映画スタジオの推計に基づく11月9日~11日の北米映画興行収入ランキングによると「007スカイフォール」が、8780万ドル(約69億7000万円)で初登場首位に立ったそうです。
ショーン・コネリーが初代ジェームズ・ボンドを演じてから早や50年、あれからボンド役はジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンと引き継がれ、今年が50周年となる記念すべき年にこの「007スカイフォール」が公開されたのです。
今回の映画の中に長崎市沖の無人島「軍艦島」が、廃虚の島のモデルとして登場しています。
廃虚の島は、ボンドの敵が暮らすとされるマカオ沖の「デッド・シティ」として登場しますが、安全上の理由で俳優たちの撮影はなかったそうですが、昨年7月にロケ担当者が島を撮影し、ロンドンのスタジオにセットが作られて撮影が続いたようです。
軍艦島は正式名称が端島(はしま)言って海底炭鉱で栄えた島ですが、1974年に閉山しました。
島には国内最古とされる鉄筋高層アパートをはじめ産業遺産があって、現在は観光地になっているそうです。
日本の軍艦島が中国・マカオとして登場するのは映画とはいえやや釈然としないところもありますが、楽しい映画には間違いありません。
<日本での撮影>と言えば直ぐに思い出すのが、007シリーズ5作目の「007は二度死ぬ」を思い出します。
1967年に公開された作品で、ロケ地は日本でした。
ボンドに協力する公安のボス役にはは丹波哲郎、そしてボンドガールに浜美枝と若林映子が登場しました。
ホテルニューオータニや地下鉄丸ノ内線が意外な使われ方をしていたのが荒唐無稽に見えて、今のようなCG技術の無かった時代の特撮の一生懸命さなどが伝わって来て、なかなか見応えのある作品でした。