ボイボイ日記・ダバオリターンズ

南国フィリピン南部の街ダバオで
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イカ墨パエリア

2012年03月21日 | 海外ロングステイ

スペインでは「イカ墨パエリア」は「arroz negro」<アロス・ネグロ>(黒いご飯)という正式名称があって、スペイン、バルセロナ周辺のカタルニア地方独特の料理です。
イカ墨は、イカが水中に排出する粘性の高い黒褐色の液体で、主に捕食者から逃れるために使われ、近縁なタコも墨を吐くそうですが組成などはイカの墨とは異なるそうです。
主に地中海地方でイカのスミを使った料理が有名で、イカ墨スパゲッティはその代表と言えるでしょう。
日本では中世にポルトガルの宣教師から食材として紹介されたそうで、「黒作り」(イカ墨入りの塩辛)や北陸隠れキリシタン料理の「イカの墨煮」、沖縄の「イカスミ汁」などの食材として使われていましたが、現代ではイタリア料理・スペイン料理の影響から、和食・洋食に使われるようになりました。
イカの墨はタコの墨と比べて旨味はやや劣りますが、高い粘性とアミノ酸を多く含む点でタコよりも料理に適すると言われています。
中世のヴェネツィアではペスト(黒死病)に対する薬効があるとされ、好んで食べられたと記録に残っているそうです。
美味しい「イカ墨パエリア」がダバオ市内から舟に乗って10分程行ったサマール島にあるパラダイス・アイランド・ビーチリゾートの海辺のレストランで食べることが出来ます。
          
新鮮な甲イカ(別名スミイカ)が獲れるダバオならではの料理と言えるでしょう。
その甲イカの墨をたっぷり使って、蟹、海老、イカ、カジキ鮪などと一緒に時間をかけてじっくりとパエリア鍋で炊き上げた「イカ墨パエリア」の味は絶品と言えます。
「イカ墨パエリア」は出来上がるまで約1時間はかかるので、昼前にビーチに着くようにして、事前に注文しておけば、ビーチで水遊びなどをしたり、海辺を散策している間にテーブルに運ばれて来ます。
大・中・小・極小と4サイズのイカ墨パエリアがあって、写真のパエリアは小で3~4人前。(650ペソ-約1,260円)です。