私がダバオへの再移住を決心したのが今年の7月頃のことでした。
その後9月に毎年恒例となっている日本への一時帰国をした時に日本で買って持ち帰った品物があります。
それは以前ダバオ暮らしの時に重宝していた物で、チェンマイに移り住んだ際に手放してしまった「干物作り用の籠網」です。
ダバオの街は海に面していることから海の幸が豊富で、市内のAgdao(アギダオ)市場へ行けば新鮮な獲れたての魚介類が手に入ります。
ダバオ市内にはこのAgdao市場の他にもう少し規模の大きなバンケロハン市場がダバオ川近くにありますが、家から近いこともあってAgdao市場の方へ良く行きます。
Agdao市場は総合市場なので魚介類の他にも鶏肉、豚肉などの店、野菜、果物の店、米や穀類を売る店、雑貨店、衣料品、花屋などがぎっしりと並んでいて、いつ行っても活気に満ち溢れています。
魚介類や新鮮な野菜の良い品をを買いに行くには「コツ」があって、遅くとも朝7時半くらいまでに市場に着くことです。
その時間帯に行けば獲れたての活きのいい魚が屋台から飛び出さんばかりの感じで店頭に並んでいて、品質の良さそうな魚からどんどん売れて行くのです。
買った魚はこちらの注文に応じて鱗や内臓を取り除いてくれたり、魚によっては切り身にもしてくれます。
冒頭に書いた「干物作り用籠網」は新鮮なアジを買って「アジの開き」を作る為でした。(写真下参照)
Agadaoで良く見かけるアジは「ムロアジ」で、刺身でも食べれる新鮮なものです。
二枚に下した後直接塩をしたあと専用の「籠網」に入れて日当たりで風通しの良い場所に吊るしておけば6~7時間程で「アジの干物」の完成です。
最初にダバオ暮らしを始めた頃にはこのような便利なグッズが日本で販売されているのを知らず、竹ざるの上に並べて乾燥させていたところ、近所の野良ネコにきれいさっぱりと食べられてしまった苦い思い出もあります。
この「籠網」の良いところはハエなどの虫も寄せ付けないので、衛生的な干物作りが出来ることでしょう。
今回Agdaoに行った時には残念ながら見当たらなかった「生じゃこ」で次回は何とかゲットして新鮮な「じゃこ」を釜茹でした後、この籠網で乾燥させて「しらす干し」を作る予定です。
ダバオの現地の人たちも干物が大好きのようで、市場やスーパーにも色々売っているのですが、以前試しに買って食べてみたところ、塩味が半端ではなく、鰯の丸干し1本で白ご飯が2杯程食べられるほどの塩辛さに驚いて、自分で少し「薄塩味」のアジの干物を作り始めた次第です。