ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

油外不振

2006年02月23日 07時11分54秒 | Weblog
全国何処でも2月の石油業界は販売不振のようです。
資金的にも一番大変なのがいまの時期でしょうか、それでも今シーズンは灯油で潤った企業もありましたが、油外収益はほとんどが前年比を下回っているようです。不振の原因はガソリン価格が上がったという雰囲気だけで車に関する余計な支出を抑えようという消費者マインドが原因のようです。

SS業界では価格が上がれば、利益が出ていても追加運転資金は必要となるはずですから大変です。
話題は仕切り価格値上げや業転値下げに関する事ばかりで、前向きの話題が少ないのは寂しい限りです。
寒いのは、辛いけど、経営的には灯油がずっとこのまま売れ続けて欲しいとみんな思っています。

昨日のニュースで、いよいよブラジルからとうもろこしから作られるバイオエネルギーの輸入が国家プロジェクトとして検討開始されると報じていました。ガイアックスなどの先駆者もありましたが、いよいよ体制が整ったという事でしょうか。米国などではすでに通常のガソリンに20%ほど添加されているとの事です。

今年の灯油ビジネスの明暗

2006年02月22日 14時01分08秒 | Weblog
系列仕入中心の業者と灯油を業転オンリーで仕入れていた業者とでは今年の灯油商売は明暗を分けたようです。

系列玉の比率が高い販売業者はかなりの収益を上げる事が出来たが、業転玉に偏重していた販売業者はこの相場ではとても利益は出せないし、出ても少なかったようです。

昨今では、灯油は「商標権外」だといって系列外で仕入れている業者も多いわけですから、商売に日陰と日向が出るのはやむを得まい。石油ビジネスは本当に難しい、とくに、仕入れソースが多様化している灯油はこの時とばかりに、いつも痛めつけられている中間流通業者がリテールを締めて値取りしてくる。

我々のユーザーでも系列仕入中心の業者はホクホクのようですが独立系業者は神経が疲れてクタクタのようです。今後灯油は元売主導になってしまうのかもしれませんそこが難しいポイントです。

しかし、これで独立系業者やホームセンターなどが灯油をあきらめる筈は無い。
商品としての灯油市況に目を向けたり、次に向けての仕入れ価格も含めた安定供給のための工夫がなされるはずです。

最近では業転価格が急激に下がってきたので、業転手当てでリバウンド利益が狙えそうですが、本当に相場商品となった灯油ビジネスは難しい。

しかし、元売から見たら灯油は系列を御しやすい商品となった事は確実です。
確かに今年の灯油相場は独立系業者などはかなり嫌気がさしてきました。
中途半端な販売量と場当たり的な配送体制では赤字が出てしまいます。

今後も一部店頭ヤケッパチ価格は出るかもしれませんが、
灯油の「店頭」と「配送」の区分は確実に明確化してきましたから、
逆に商売がやりやすいと喜ぶ業者もいるわけで、明暗を大きく分けたようです。

ホームセンターが開始した灯油配送

2006年02月22日 09時14分41秒 | Weblog
著名なホームセンター数社がすでに「雪ん子」のユーザーと提携して灯油の配達注文を開始しています。
ホームセンターの灯油配送は既存業者とのコラボレートが多いのが現状です。

受注データを配送提携業者に転送して、配送の結果を受信するという業務形態が多いので実際にはほとんど手数がかかりません。実際の業務コストについては手作業で行っている一般業者よりも低いITビジネスの様相を呈しています。

来シーズンからホームセンターの灯油配達はさらに増加する傾向です。
配送体制が整っている業者との業務提携が進むはずです。
現在では、関東甲信越が中心ですが今後は全国でホームセンターとSSのコラボレートが浸透していく事も予想されます。

ホームセンターの灯油購入契約書は既存のSS業者とは異なりかなり詳細な内容で契約しています。内容についてはご要望があれば契約事例なども紹介しましょう。

今年も、ホームセンター複数社が灯油配送の受注を開始する予定のようです。

石油業界のビジネススタンス格差

2006年02月22日 08時57分18秒 | Weblog
上流からリテールまで、石油業界の情報と課題は経営スタンスによってさまざまです。
それぞれが自分のスタンスで仕切価格が高いと不安な販売業者様は常に不満ですから他社の仕入価格動向にも敏感です。情報収集チャンネルもスタンスにより正確性やスピードが全く違います。

私も安くて、安定した仕入先を紹介するよう要請される事もあります。
しかし、業界紙やインターネットの情報さえタイムギャップがあるのです。もちろん中央と地方で生の情報チャンネルは全く違います。どんな立場でも経営者は他人よりも早くリアルタイムな業界ビジネス情報を知りたいのは当然のことです。

むずかしいのは有効な情報を得られる立場であってもそれを実務に生かしきれる経営者は意外と少ないことでしょう。問題はその場だけの目先の問題ではなく経営戦略的な課題です。昔は、石油業界村人は視野が狭いと言われて腹を立てたものですが最近では意味が良く判ります。

自分の現在のスタンスで本当に知りたい情報とは何なのかということも問題です。
戦略上一番安くしかも安定的に調達可能な価格帯を把握する事は永遠の課題でしょう。

業転玉が元売などからリテール業者に直接販売されることは少ないはずです。そこには、石油流通業界という大きな大河があります。たまには伏流となって地下を流れる事もあるでしょう。幾つもの支流が合わさって大河となります。支流からの手当てだけでは安定供給も望めません。

時代の流れもあるでしょう。しかし、必要となる情報は平等に与えられないようです。
これからしばらくは、石油業界も分岐点のようです。

灯油システム構築はお早めにお申し付けください

2006年02月21日 09時22分19秒 | Weblog
今シーズンは、灯油配送システム構築に関するお問い合わせが早く来ています。
昨年度からの継続案件もありますので、構築のスタートスケジュールも早まっています。
シーズンイン直前にバタバタするよりは、春先から構築を行い。夏場の配送が少ないときに実務に慣れておく事が大切です。

ご要望の説には、是非お早めにお申し付けください。
誠に、勝手なお願いですが、その分お値段も安くさせていただきますよ。

軽油税システム

2006年02月21日 09時03分34秒 | Weblog
軽油税システムに関する情報が少ないとのご指摘がありました。
時節柄、灯油の話題になりやすいのですが、実は、軽油税システムも現在商談が多発しています。しかし、商談に時間が掛かるのが欠点です。

灯油シーズンが終了してからと思っていたのですが、最近の情報をお知らせいたします。

「軽油税納税猶予申告帳票」までの作りこみ要請がありまして検討中です。
問題は、納税帳票と違い「猶予申告帳票」については各都道府県別に全て帳票書式が異なることから時間の掛かる大変な作業です。

企業ごとに若干仕様が異なり非常に手数のかかる作業となっています。

国となるとなかなか時間が掛かります。レイアウトマネージャーというソフトで制作に着手しています。

来シーズンからの灯油ビジネスは大チャンスとなるはずです。

2006年02月20日 10時57分27秒 | Weblog
全国の「雪ん子ユーザー」様から来季に向けてのシステム強化とネットワーク構築に関するご要望が多数きています。ありがたいことです。今年は「ホームエネルギービジネス」による収益を甘受できた年でした。来シーズンから灯油にはもっと大きなビジネスチャンスがやってきます。

店頭販売のみに集中している一般フルサービスSSでは油外収益低下に悩む時代に入ります。
「セルフ化」は確実に進行します。石油業界をSSという切り口で考えると非常に難しい過渡期の時代に突入しています。とくに、過去の経緯を見ても売れない時代ほどSSでの店頭価格競争は激化するはずです。

切り口を「ホームエネルギー」として捉えると、全国的に「配送過疎地帯」が多発してきます。灯油配送ビジネスに対する消費者ニーズは確実に高まります。SS部門が不採算であっても灯油で充分な埋め合わせがつくようになれば最高です。その事についてはユーザー様が一番ご理解できたはずと確信しています。

今年の灯油価格動向を見ればその特殊性は明確になってきました。
今シーズンの灯油が特別では無いと思われます。もはや構造的な問題です。

今年のポイントは、より一層の「配送コストダウン」と「拡販戦略」の一層の強化です。

別に「引き売り」を行うわけではありません。CTIを駆使しての配送過疎地帯を狙った、広域展開がポイントとなるはずです。この事の手法についてもユーザー様が一番判っているはずです。

その辺のあらたな業務オペレーションについて、ゆきんこサポートセンターでは、今年から新たな提案を開始します。

セルフ化の波とエネルギービジネス

2006年02月20日 10時27分57秒 | Weblog
SS店頭における『油外収益』に関しては、石油製品高騰と消費者の可処分所得の減少で今後大幅な落ち込みが予想されている。消費者はSSでは余計なものを買わずに、安いガソリンの給油だけを求める時代に入りつつあるようです。ですから、無理押しセールスをしないセルフSSのガソリン売上は今後も増加傾向となるのでしょう。

車検やオイル交換はディーラーへ、修理や板金も専門業者の逆襲が開始されています。中古車市場はどうなる事やら、洗車は売上が落ちる事はあっても消費者ベースのニーズがありますからSSに残るはずです。結論から言えば不慣れな「油外収益」に力を入れる事は経営者の思考回路もそちらへシフトする訳ですから本業の「エネルギービジネス」からは離れる事になります。

もはや、この流れは、止められないでしょう。

大手石油販売会社では、今後はエネルギー産業としての細分化を考慮しているようです。
自動車に関する燃料供給や関連サービスについては、SS店頭での展開を強化するため「セルフ化」を推進。総合的なエネルギー産業としてはバイオマスエネルギーまで視野に入れての「ホームエネルギービジネス」の強化。産業用中間溜分と工業用潤滑油については「直売部門」による専門化などでしょう。

しかし、業務構造の転換には時間とマンパワーも必要となります。構造改革は大変です。
いままでは、系列的な視野で考えてきた事が、地域性や企業スタンスなどによりまさに創造的なビジネス展開になるはずです。

凄い時代です。SS業界に於ける顧客管理を中心とする灯油配送とLPGビジネスはその基点となるはずです。

バイオマスエネルギー

2006年02月20日 08時26分34秒 | Weblog
数年前から、石油に代わるバイオマスエネルギーに関する取り組みが話題となっています。
土曜日の夜に、NHK教育テレビで「バイオマスエネルギー」のフォーラム特集がありました。ご覧になった方も多いと思います。

私の知っている某特約店様も木質系のチップ製造を検討中です。
風を利用した風車による発電設備。北海道では家畜の糞尿から発生するガス設備、ゴミなども活用できるようですバイオマスエネルギーは「売電」の段階まできているようです。

まだ、採算的にはどうなるか判りませんが、資源エネルギー庁なども積極的ですし補助事業としての優遇措置もあるようですから、今後どうなるか注目です。薪炭系業者は昔から練炭や豆炭の製造販売をしていたわけですから得意な分野となるはずです。灯油に代わるエネルギーとしては可能性が高いのです。

燃焼機器類は石油危機よりもデザイン性もよく高価ですがストーブなどはなかなか味があります。耐久性も高い事から販売も見直される事でしょう。すでに、一部石油業界としては、ホームエネルギー部門としての取り組みが開始されています。「木質系チップ」の供給や定期配送などもSSビジネスになる時代がすぐそこまで来ています。

バイオマスエネルギーに注目している業者は灯油販売量やLPG販売などを中心とする、「ホームエネルギー系業者」が多いようです。ここでも将来に向けた消費者の「囲い込み」がポイントとなるでしょう。

配送コスト軽減競争

2006年02月17日 10時12分20秒 | Weblog
ネットワークで灯油システムを稼動させると、ハンディーターミナルから遠方の売上データをPHSを使用してインターネット回線により一箇所のサーバーで集中受信が可能です。管理上のポイントとなるのは、配送スタッフによる在庫管理データや売上処理の不正防止。

「雪ん子」は灯油に関する現場実務業務の内容を熟知しています、絶対に不正を許さない業務エキスが注入されています。これらのアイデアは、全国のユーザーの工夫やアイデアを取り入れながら工夫されたものですが、運用面での自然な業務ルールを守るだけで可能です。

本来、配送スタッフを疑うような事は不本意なのですが、スタッフが増えると、いろいろなケースを想定しなければなりませんので在庫管理や欠減管理、金銭管理は完璧にする必要があります。

一連業務を自然な形で処理するだけで、無理なく合理化と正確な業管理が可能となることで、安心して拡販オペレーションに専念できます。着手の段階でデータ数が少ない頃から業務オペレーションを確立しておく事が成長の秘訣です。ボリュームが拡大しても手数はかかりません。その辺がITの強いところです。

販売量が増えるほどに、コストが下がるという相乗効果が競争力を強化します。
競合他社とのコスト競争に「差」をつけて絶対に負けることはありません。