ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

SS油外収益の動向

2006年02月15日 08時37分01秒 | Weblog
景気回復が叫ばれていますが、市場原理主義のなかでは一般消費者の可処分所得は逆に減少しているとの見方もあるようです。所得格差が拡大しているのかもしれません。最近ではSSの洗車など油外収益は全国的に不振のようです。自動車ディラーによるオイル交換や車検などの本格強化策などもSS油外収益に影響しているのかもしれません。

SS業界で志向される油外収益商品のアイテムは何年かの寿命で変わっているようです。
最近では業種間の相互参入が激しくて大変です。板金業からみたらSSのカーコンビニは逆に新規参入のわけですね。何とかキープしているのは「洗車」くらいのものです。
「この次」に何がくるのか? 模索中といったところでしょうか。

確かな情報によると、民族系元売数社ではすでに昨年の夏頃から今シーズンの「灯油宅配」マーケットに注目して検討していたという事です。SSを基点とする「宅配流通ビジネスの可能性」については、以前から模索されていました。季節商品である配送灯油の収益変動は永年の課題でもありました。しかし、抜本的な改善策はなかなか見つかりませんでした。何か、画期的な企画が出てくるのかもしれません。予想もしなかった大手との商談が成約。SSの「配送灯油」を起点とするあらたな「宅配流通ビジネス」が派生する可能性を感じます。

今年あたりから、灯油を軸に「次の一手」を考えているようです。

最近では、配送体制が確立されている灯油ビジネスはようやくシーズンオフでも配送体制維持の基礎販売量を確保できるようになっています。リッターあたりの収益性が高い事や配送過疎地帯に対する広域展開によるエリア拡大でビジネスの可能性はさらに拡大するのでしょう。通年収益確保のポイントはタイムリーで有効な団塊の世代の有効活用のようです。

『灯油は夏売れ』といわれてきました。100万円を洗車収益で稼ぐのと灯油で稼ぐのはどちらが経営的に安定するか? 両立できたら最高でしょうが今年のような需給状況なら絶対に冬場の灯油は楽なはず。

すでに「外販灯油」はSSにとっては「油外収益」だと断定する業者もいます。
それほどノウハウが必要なビジネスともなってきたようです。


たまには嬉しいこともあります。

2006年02月15日 07時57分57秒 | Weblog
今シーズンのように自分たちの開発したコンテンツ(ソフトウェア)が大活躍してお客様に喜ばれる事は開発者として非常に嬉しい事です。

以前、「灯油システム」がまだ業界で認知されなかった頃は、システムを説明する事自体が本当に大変な時代もありましたが、最近ではようやく身近なものになってきたようです。

高齢者の配送スタッフでもハンディーターミナルを「便利なものだ」と喜んでいただけます。
永年にわたり工夫や改善を重ねてようやくここまでこられました。
今シーズンも、ユーザー様からのご意見を取り入れて改善を行いたいと考えています。

本日は、某大手元売系販社様との打合せでした。永い間石油業界ではマイナー商品であった灯油も今年は大きな脚光を帯びる事となりました。今年を基点におおきな収益商品に変化するとの予測のようです。

燃料転換も進む事が予想されますが、配送を中心とする灯油マーケットは、全国各地で発生しつつある配送過疎地帯でのSSに於ける個別単位の販売量増大が見込まれています。「灯油ビジネス」に力を入れてきた業者にとっては今後は大きなビジネスチャンスが到来したようです。

本日お伺いした元売系販社でも、今シーズン2名の配送スタッフで500KLオーバーの販売量だそうでなんとSS収益を超えたという事です。凄い事です。

これからの石油ビジネスは「灯油販売戦略」でリテール格差がつくかもしれないとのお言葉で感激しました。「販売戦略」を中心とする灯油ビジネスの可能性は厳しい石油業界にあって唯一の光明となるのかもしれません。

これから、全国各地の販売戦略を検証して、ユーザー様のために実績に結びつけられる手法を互いに研究したいと思っています。