ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

いよいよ動いてきましたね・ これからが経営力の見せどころ

2009年06月09日 14時56分25秒 | Weblog
統廃合による業務集約や統合など、幾つかの大手の石油流通企業では内部構造改革にかなり大きな動きが出てきました。
やはり、経営規模が大きいところはまだまだ改善や工夫、機構改革、モチベーション向上などで大きな経営力を発揮することができるわけです。

やはり問題は『人の心』なんですね。
いまだに組織にぶら下がって、経営改革の抵抗勢力となっている古手で無気力な馬鹿社員の頭を叩いてゆり起す必要があります。
ダメな人間はどこまで行ってもダメです。それでだめなら給与減額、
「出社に及ばず」といったところまで持っていかなければなりません。
どこの会社にだって何人かはいるはずです。
さすがに、石油業界の本社管理部門もギリギリのリストラ対策です。

同じ商売でもSS運営企業ほど、経営規模や企業力で「格差」の大きなビジネスは少ないですね、
大手なら大きな広いSSでも若い「マネージャー」が運営していて、
三ちゃん経営なら、普通なら定年を迎える年齢の社長が油だらけで「オイル交換」しているのが日本のガソリンスタンドビジネスの実態なのです。

むかし、ガソリンの安売り看板をあげた奥さんと「社長さん」が二人だけで経営しているSSがありまして、
私は石油組合の支部担当として、伺ったことがありました。
社長いわく「晩酌のビールを一本減らせば、値引き分くらいはなんとかなる」
なんて、言われて呆れて帰ってきたことを思い出します。

大手には、大手。零細業者には零細の理屈や経営姿勢があるものです。

こんな時代です。
誰だって、経営に不安が付いてくるはずです。
強気になったり、弱気になったり。「朝令暮改」の毎日が続きますね。

さらに、今年の夏から秋口には胸突き八丁の正念場がやってきそうです。
総選挙が終わっても、その後の景気動向ですね

当面は、夏の暑さに負けないで、
一生懸命頑張って、ここらでなんとか結果を出して見せましょう。

石油ビジネスの「分水嶺」が見えてきた

2009年06月09日 05時06分48秒 | Weblog
六月に入りまして、オファーが急増。忙しくなりましてバタバタしています。
石油業界では中小から零細規模では淘汰が進む一方、
中堅以上の「勝ち組企業」では省力化や社内管理体制の再構築に着手する企業が急増しています。

昔から不況に強い石油業界とはいわれます。
ある程度の経営規模の企業では、まだまだ一般管理費等などの経費削減により抜本的な経営改善の余地があります。
確かに、基礎的ボリュームとマーケットを保持している企業は不況に強いといえます。

過去には単なる拡販という手段だけに傾注してきた努力を、
今後は減販の時代ですから「一般管理費」と営業外支出等の削減によって劇的な経営改善を実現する時代となりました。
特に、「雪ん子」を駆使した灯油外販や関連する宅配ビジネスに改めて注目が集まっています。
灯油という基礎的な商品を見直して、さらに「宅配という切り口」で更なる可能性を模索する動きが全国で展開されています。

単に「売り勝つ」ための安売り競争から、
それぞれの企業の「身の丈」にあった、「採算重視」への経営転換。
そうなると、まさにソリューション(システム)の要素が非常に重要となってきたわけです。

当然のことながら、経営コスト削減や業務省力化というものは、ある程度の経営規模」があれば特に有利です。
しかし、零細企業では、すでに削るところもないような経営コストで運営しているSS運営企業がほとんどなのです。
ここに、大きな経営格差の拡大の原因があるわけです。

加えて、昨今の原油価格の乱高下により資金需要の課題が急浮上してきましたので、
多くの企業が淘汰されたわけです。

その意味では、石油業界における経営的な「分水嶺」は明確化してきたわけですが、
前向きに考えて一気に経営改善に着手するか、それとも「見切り千両」と考えて撤退するか、
難しい局面を迎えて悩んでいる経営者も増えています。

何もせずに「座して死を待つ」よりは、抜本的な経営改革により企業再生を目指す企業が増えてきたわけです。

最近の傾向としては、元売りを含む大手ディーラーによるリテール戦略がさらに強化されつつあるようですから、
一方では相変わらず、淘汰のスピードはさらに進むことになるはずです。

とはいえ、中小零細業者に生きる道がないわけではありません。
再三申し上げているように、地域に根差したきめ細かい外販配送ビジネスなどは、
単に石油ビジネスというだけでなく大きな可能性を秘めているわけで、
すでに、全国各地で灯油配送管理システム「雪ん子」を駆使した、
SSを起点とするユニークで新たなビジネスフォームの試みがスタートしています。

ところで、可能性の高い新たなビジネスフォームが出てくると、
すぐにビジネスフォーム自体をFC化して金儲けをたくらむのが、
ご存じ、我が国の石油業界周辺企業です。
利益を追求している企業経営ですから当然と言えば当然なのですが、
自主性の無いSS経営者を食い物にするビジネスが多すぎますね。

たとえば、最近のレンタカービジネスですが、現実的にはSS業者が期待するほどの収益効果を生み出せないようで、
儲かるのは、レンタカービジネスのFCの元締めだけという声をよく聞きます。

我々は、「雪ん子」のユーザー様の「自主性」を重要視します。
地域性や経営規模、資金力などを前提に、あくまでもクライアント企業と経営者、
そして、現場スタッフの意見なども取り入れながらの提案活動を責任を持って実行します。

我々にとって時間がかかりますから経営効率は悪くても、
まずは、クライアント企業と我々がが考えるビジネスフォームを成功に導くことを最重要と考えているわけです。

ここにきて、「雪ん子」の構築が増えてきました。
現在、SS店頭や灯油配送管理で抱え込んでいる「顧客データ」を何とか
『強力な経営資源として再活用」することで、地域に密着した底力を発揮できるようサポートさせていただきます。

そのことにより、あなたの会社の生き残りのための「ハードル」を低くします。
すぐそこに、大きな「分水嶺」が見えています。
一緒にがんばりましょう!