☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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13年という月日を

2013-04-17 22:56:37 | ウチの犬・猫
ハナが、縁あってウチにやってきたのは13年前。
母が亡くなった翌年でした。

その頃まだ仕事に出ていた私の勤め先に、数日居着いていた迷い犬がいました。
誰も引き取り手のないその犬を毎日目にするうちに、まだ母の不在に気落ちした感じだった父が少しでも元気を取り戻してくれるのではないかと思い、ウチで引き取ることにしたのです。

第一、当時は痩せていて、ピン!と立った耳と長くフサフサの尻尾のために、まるでキタキツネのように見えるその姿と、穏やかで人懐っこいその犬に、私が惚れたのも理由のひとつでした。

で、ウチにきてしばらくすると最初の賢そうなスマートな印象とは少し違っていました。

散歩に出ると、リード一杯引っ張り、すぐにその場でクルクル廻って全然落ち着きがなくて。

父が散歩に連れて行くと、途中会う人に「可愛い犬ですね~」とたびたび言われるというので、そんなに可愛いかなぁ?と思っていたのだけど。

本当に優しい目をしていて、愛嬌のある子でした。

ウチに来た時には獣医さんによるとおそらく2歳くらいだろうということだったので、享年15歳。人間で言えば結構高年齢。

最初のうちはハナの面倒は父が担当、という感じだったのですが、
2009年に父が肺炎で入院した時から、ハナと私の距離が急接近したのです。

父の様子も心配で不安な中、ハナの世話をすることで気が紛れ、ハナと猫のクロの存在が私を支えてくれたのでした。

そして程なく、ハナのホッペタが腫れて弾けるという事件が発生し、病院へ連れて行くことになり、ひとりでハナを車に乗せるという時に初めて抱き上げ、とても身近に感じました。
その後たびたび同様に歯周炎で腫れては弾けを繰り返すのですが、ハーブ入りの良いサプリメントが功を奏し最近ではすっかり治まっていました。



これまでにも書きましたが、心臓に持病を抱えていたり、たびたび痙攣を起こしたりで薬が欠かせず、晩年は目も耳も利かない感じでした。

先月中旬からだんだんと変調が見られ、水も余り飲まなくなったり餌も食べなくなったりして、発作も1日に何度もあったりと、それからの看病が昼夜逆転する感じで正直大変でした。

最後の1~2日はほとんど寝てるか起きると啼いてばかりいたので、出来る限りそばについている以外出来ることがありませんでした。

いよいよという時に、ハナの傍についていた父に呼ばれて行ってみると、既にまともな呼吸ではなく、ひとつ息を吸い、もうひとつ、、、吸いきれず、それが最後でした。

まだ啼いているうちに、もう少し傍にいてやれたらと、悔やまれました。



13年間、お父さんと私を支えてくれて、楽しい時間を過ごさせてくれて、本当にありがとう、ハナ。

これからは、どうぞゆっくり安らかに眠ってね。
コメント (1)
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