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☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「5月8日 上野博覧会、美術館、九段坂招魂社」

2020-05-08 16:37:44 | 『都見物日記』

※ 九段坂は地図画像↑の左側中程、上野は中央上部に位置します(ご存知の方はご存知でしょうけど

 ようやく連日の雨も上がり、お出かけ日和となりました。明治23年の5月のことです。

 

『都見物日記』(五)‥‥ ④

 五・八 本日天気よし。早飯たべ、上野博覧会の方へ出掛け、馬車に乗り上野迄行く。直と美術館に行く、何も何もあきれ果て 感心の品計り。 今日は行掛けに 九段坂の招魂社祭日にて、此所へも行き賑々敷事と見申候。 其所 御参詣迄にて車にて馳通り 上野へ行き、五時過まで昼飯も食べずして見物いたし候得共、今日も迚(トテ)も迚も見済ましならず、先(マズ)は昼飯でもたべたらとて 博覧会の下に茶屋あり、そこにより 夕方に飯たべ ちんちん酒飲み、又ここより歩行にて帰り 途中より車に乗るつもり宿屋まで車にのらぬうち (※佐原)芳方へ一寸立寄り 直(スグ)と酒などいだし 大喜び也

 又すぐと宿屋へ急いで帰り候得ば、轟殿の知人、お筆どの方へお世話へなりし神田十助と申人、先程より待ち居りたりとの事(コト)故、又ゆるゆると色々の話いたし、久々の事にて酒肴、馳走などいたされ、夫より帰られ、直(スグ)と皆々やすみ申事也。

 馬車で上野へ向かう前に、祭日で賑わう九段坂の招魂社へも参詣したようですね。

(九段坂の招魂社って「靖国神社」の事ね、と思ったら1979年に現在の名称に改称したとありました)

 上野の美術館って、現在の物とは別なのでしょうね。画像のガイドブックによると、「国立西洋美術館」は昭和34年設立、「上野の森美術館」は昭和47年に設立とあります。すると、町田久成さんが尽力された「東京国立博物館」の展示を見たのかも知れませんね 

 展示物って、じっくりしっかり見て回ると結構時間が経ってしまうものですよね、私も経験あります。イサさん達も5時までお昼抜きで回ったようです。遅い食事を摂り、歩いて帰る途中で佐原芳どの方へ立ち寄っていますね。6日にも訪ねたばかりですが、お酒をいただいて大喜び(笑)

 轟爺さんの知人で、筆姉さん方へ世話になった「神田十助」って、どんな方なんでしょうね? 気になります。

 


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