今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

サトウハチロー

2004-11-13 | 人物
1973年の今日(11月13日)は、サトウハチロー (詩人,歌謡作家)の忌日。<70歳>
1903(明治36)年5月23日、東京に生れる。本名は佐藤八郎。作家・佐藤紅緑(こうろく)の長男として生まれる。佐藤愛子は異母妹(紅緑の末子・作家)。
このサトウハチローには逸話が多く、落第3回、転校8回、勘当17回(自称)など、放蕩(ほうとう)の青春を送ったという。その彼が後年、西条八十に師事し、『爪色の雨』(1926=大正15年)で詩壇に登場。童謡・歌謡曲などを数多く作詞。歌謡曲『リンゴの唄』( 昭和21年歌:並木路子) 『長崎の鐘』(昭和24年、歌:藤山一郎)などの詩作で人気を得るようになる。1954(昭和29)年には、詩集『おかあさん』で、文部大臣賞を受賞、1962(昭和37)年には童謡「ちいさい秋みつけた」で日本レコード大賞童謡賞も受賞した。日本童謡協会初代会長、日本音楽著作権協会会長。1966(昭和41)年紫綬褒章、1972(昭和47)年勲三等瑞宝章を受けている。佐藤一家の歴史は、佐藤愛子の大河小説「血脈」に描かれている。佐藤愛子のライフワークとも言うべき、この私小説は第48回菊池寛賞を受賞している。酒好き、女好きで、放蕩の青春を送った中で「母よゆるしたまへ/ゆるしたまへ」と・・・。「おかあさん」の詩を最も多く書いたと言われる詩人サトウハチロー。素朴でやさしい詩には、ファンが多い。
「おかあさんの匂い 」
おかさんの匂いは どんな どんな匂い
朝はかまどの けむりの匂い
 昼はおべんとの おかずの匂い
 晩にはかすかな おふろの匂い

おかあさんの匂いは どんな どんな匂い
春はうれしい ちょうじの匂い
 秋はやさしい もくせいの匂い
 冬はひなたの ふとんの匂い

おかあさんの匂いは どんな どんな匂い
ひざにだかれりゃ くず湯の匂い
 おはなしなされば おも湯の匂い
 うたをうたえば レモンの匂い

おかあさんの匂いは どんな どんな匂い
ねえさんかいもうとに よくにた匂い
 おもどに いろりに ただよう匂い
 わかった わたしの おうちの匂い
(詩集 おかあさん サトウハチロー著)

※画像は「おかあさん―サトウハチロー・いわさきちひろ詩画集 」(出版社: 講談社 )
サトウハチローの詩から約20編を選び、いわさきちひろの絵とあわせた美しい詩画集です。
参考:
サトウハチロー(さとう はちろう)
【童謡】 『秋にさよならする日』 『秋の子』 『雨がしずかに』 『うれしいひな祭り』他詩とMIDI。
http://www.interq.or.jp/japan/k3j/sakusisya/satou%20hatirou.htm


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おかあさんの匂い (あまんしゃぐめ)
2004-11-13 09:08:00
こういう詩って、男の人だから書ける気がしますね。

心配ばかりかける最後まで甘えん坊で居れる息子かな。



素敵な詩がたくさんございますのね (けぃみ)
2004-11-13 13:49:53
”ひよこがね おにわでぴょこぴょこかくれんぼ・・・・~♪”

たしかこの童謡もそうですのよね(微笑)

ほんとうに優しいお歌をお書きですのよね~♪

目でおってますだけで ほっこりいたしますわ

親御さんに苦労をかけ それでもこうやって心の底から母を思うお気持ちを詩にできますなんて

心が熱くなってまいりますわね^^



アルバムご覧頂いて恐縮でございます

今日もまた11月とは思えぬ陽気になっておりますわ・・・・・。

ぐっと一気に冷え込みませんと葉のお色もなかなかでませんのよね・・・・・・。

今年はどちらも紅葉 山を染めきれずに枯れておしましかもしれませんわね(^^)







サトウ八ローさん (Linda)
2004-11-15 11:50:31
よーさん、お早うさんです。

Lindaの高校のラグビー部の同級生が慶応大学時代サトウハチローさんに師事していました。現在は裁判官をしています。きっと弱者に優しい判決を下してくれていることやと思います。

佐藤紅緑さんの一直線は子供の頃に読みました。

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