今日(8月27日)は『男は辛いよ』の日、つまり、「寅さんの日」である。
1969(昭和44)年、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ 』シリーズの第1作が公開された。「フーテンの寅」が最初に登場したのはテレビドラマで、この時は最終回で寅さんは死亡した。しかし、あまりの反響の大きさのため映画で復活し、以来48作にも及ぶ世界最長の長編シリーズとなった。
1995年正月に上映された「男はつらいよ」シリーズ最終作(48作)、「寅次郎紅の花」では、冒頭、茶の間でテレビを見ていたさくらが、阪神大震災の特集番組の中で、兄寅次郎の姿を見つける。壊滅的な被害を受けた神戸市長田区の菅原市場周辺で、寅さんがボランティアとして活躍していたと言う設定である。被災地からの強い要請を受けて山田洋次監督が岡山、鹿児島を舞台に出来上がっていたシナリオに書き加えた。ラストは震災1年後の新春に市場に舞い戻った寅さんが商店主たちと再会を喜ぶ場面。おなじみのテーマー曲とともに、市場を上から写していたカメラは、ゆっくりと引き始める。そして、六甲の山々を背景に広がった神戸の町に「終」の文字が重なる。これが、シリーズ48作全体のラストシーンともなった。神戸っ子の私には感激的なシーンであった。
寅さん映画に登場するマドンナは、いつも寅さんにとって高根の花で彼の恋が実ることはなく、出会いと別れを繰り返してきたが。11作目の「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(昭和48年)で浅丘ルリ子が演じたリリーだけは違っていた。彼女は地方巡業の歌手で、寅さんと同じ世界の住人。しかも、明らかに寅さんにほれていた。そして、その後も、第15作「寅次郎相合い傘」(昭和50年)、第25作「寅次郎ハイビスカスの花」(昭和55年)と続けて登場している。そして、シリーズ第48作「寅次郎紅の花」にリリーが15年ぶり、4度目の登場を果たし、結果として最終作となってしまったのは、極めて象徴的な出来事でもある。
その寅さんを演じた渥美清は1996年8月4日、肺ガンのため亡くなった。(68歳)味のある渋い役者だったのに・・・。
今思えば、この最後の48作目の映画では、主演の渥美清さんには、今までの寅さんらしい元気さが感じられなかったような気がする。「僕はつらいよ」(ーー;)
今年は、寅さんがなくなって最終作(の第48作)「寅次郎紅の花」が上映されてから10年目にあたる。NHKのBSで「男はつらいよ」シリーズ48作を全て再放送してくれる。私も寅さんシリーズは、映画でもたくさん見ているが、飛び飛び、映画・TVでバラバラに見ているので、シリーズを第1作から順に見せてくれるのは有難いが、このシリーズ見終わるには2年近くかかるらしい。ちょっと、息切れしそうだから、コレクションの渥美清さん追悼の雑誌でも見て、見る映画をマークしておかなければね。勿論、最後の第48作「寅次郎紅の花」は見るよ・・・・。それと、渥美清の名セリフ・・・
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又(かつしかしばまた)です。
帝釈天(たいしゃくてん)でうぶ湯を使い、
姓は車、名は寅次郎、
人呼んで、フーテンの寅と発します」
で、始まる作詞:星野哲郎、作曲:山本直純、唄:渥美 清の「男はつらいよ」のテーマーソングも情緒があって良かったね~。
以下に記載のものは歌詞付のMIDIだよ。皆さんも一緒に寅さんを偲んで歌ってみては・・・。
「男はつらいよ」(二木絃三のMIDI歌声喫茶)
(画像は朝日グラフ「増刊」8/25追悼渥美清)
参考:
Cinema Clip:寅さん追悼特集(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/mov/db/movie_0808tora01.html
葛飾柴又寅さん記念館
http://www.katsushika-sangyo.or.jp/kanko/spots/torasan.html
1969(昭和44)年、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ 』シリーズの第1作が公開された。「フーテンの寅」が最初に登場したのはテレビドラマで、この時は最終回で寅さんは死亡した。しかし、あまりの反響の大きさのため映画で復活し、以来48作にも及ぶ世界最長の長編シリーズとなった。
1995年正月に上映された「男はつらいよ」シリーズ最終作(48作)、「寅次郎紅の花」では、冒頭、茶の間でテレビを見ていたさくらが、阪神大震災の特集番組の中で、兄寅次郎の姿を見つける。壊滅的な被害を受けた神戸市長田区の菅原市場周辺で、寅さんがボランティアとして活躍していたと言う設定である。被災地からの強い要請を受けて山田洋次監督が岡山、鹿児島を舞台に出来上がっていたシナリオに書き加えた。ラストは震災1年後の新春に市場に舞い戻った寅さんが商店主たちと再会を喜ぶ場面。おなじみのテーマー曲とともに、市場を上から写していたカメラは、ゆっくりと引き始める。そして、六甲の山々を背景に広がった神戸の町に「終」の文字が重なる。これが、シリーズ48作全体のラストシーンともなった。神戸っ子の私には感激的なシーンであった。
寅さん映画に登場するマドンナは、いつも寅さんにとって高根の花で彼の恋が実ることはなく、出会いと別れを繰り返してきたが。11作目の「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(昭和48年)で浅丘ルリ子が演じたリリーだけは違っていた。彼女は地方巡業の歌手で、寅さんと同じ世界の住人。しかも、明らかに寅さんにほれていた。そして、その後も、第15作「寅次郎相合い傘」(昭和50年)、第25作「寅次郎ハイビスカスの花」(昭和55年)と続けて登場している。そして、シリーズ第48作「寅次郎紅の花」にリリーが15年ぶり、4度目の登場を果たし、結果として最終作となってしまったのは、極めて象徴的な出来事でもある。
その寅さんを演じた渥美清は1996年8月4日、肺ガンのため亡くなった。(68歳)味のある渋い役者だったのに・・・。
今思えば、この最後の48作目の映画では、主演の渥美清さんには、今までの寅さんらしい元気さが感じられなかったような気がする。「僕はつらいよ」(ーー;)
今年は、寅さんがなくなって最終作(の第48作)「寅次郎紅の花」が上映されてから10年目にあたる。NHKのBSで「男はつらいよ」シリーズ48作を全て再放送してくれる。私も寅さんシリーズは、映画でもたくさん見ているが、飛び飛び、映画・TVでバラバラに見ているので、シリーズを第1作から順に見せてくれるのは有難いが、このシリーズ見終わるには2年近くかかるらしい。ちょっと、息切れしそうだから、コレクションの渥美清さん追悼の雑誌でも見て、見る映画をマークしておかなければね。勿論、最後の第48作「寅次郎紅の花」は見るよ・・・・。それと、渥美清の名セリフ・・・
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又(かつしかしばまた)です。
帝釈天(たいしゃくてん)でうぶ湯を使い、
姓は車、名は寅次郎、
人呼んで、フーテンの寅と発します」
で、始まる作詞:星野哲郎、作曲:山本直純、唄:渥美 清の「男はつらいよ」のテーマーソングも情緒があって良かったね~。
以下に記載のものは歌詞付のMIDIだよ。皆さんも一緒に寅さんを偲んで歌ってみては・・・。
「男はつらいよ」(二木絃三のMIDI歌声喫茶)
(画像は朝日グラフ「増刊」8/25追悼渥美清)
参考:
Cinema Clip:寅さん追悼特集(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/mov/db/movie_0808tora01.html
葛飾柴又寅さん記念館
http://www.katsushika-sangyo.or.jp/kanko/spots/torasan.html
僕は映画館に入ると必ず寝てしまいますので、寅さんを劇場で見たことがありません。しかし、映画化される前のTVドラマの寅さんは時々見ました。渥美さんの演技もよかったのですが御前様の笠智衆さん、寺男の佐藤蛾次郎さんの縁起がホンワカとして好きでした。
今は、個性のある俳優がいなくなりましたね~