今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

啓蟄

2005-03-05 | 行事
今日(3月5日)は「啓蟄」。二十四節気の一つ。旧暦二月節気 。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は、虫などが冬眠するという意味で、「啓蟄」は、「蟄虫(すごもりむし)戸を啓(ひら)く日」のこと。鎌倉時代中期の『捨芥抄』にも、「蟄蟲(啓蟄)始振」とある。 太陽黄経が345度のときで、冬眠していた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹く と同時に地中から這い出してくる時期であるが、実際に虫が活動を始めるのは1日の気温が10度以上になってからのことなのでもう少し先になるだろう。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。
「啓蟄」のこの日から春分までの期間を3つの候で区切ると七十二候の
「初候3/6頃」(今年は5日の今日):巣籠(すご)もりの虫戸を開く。
「次候3/11頃」:桃始めて咲く。
「末候3/16頃」:菜虫(なむ)蝶と化す。・・・となる。
二十四番花信風と言うものがある。二十四節季の小寒から穀雨までの間の各気の花が開く時節の到来を知らせる風のことをいう。二十四番花信風の花は、初候は「桃」、次候は「棣堂(山吹)」、末候は「薔薇」である。
昔の人は、これらの花の咲くのを見て季節を感じ取ったのだろう。古くは万葉の歌人が、そして、多くの俳人達も句を詠んでいる。
それでは、ここで、初候の句を一句紹介。
「昼舟に 乗るや伏見の 桃の花」・・・松尾芭蕉
昔は淀川の川舟に乗って伏見城址の桃がよく見えたらしい。
モモの名の由来については、果実がたくさんなることから「百々(モモ)」、また果実に細毛が密生することから「毛毛(もも)」、実が赤いところから「もえみ(燃実)」が 変化して「もも」になった等諸説がある。杏の実とよくにている。
啓蟄のこの頃に鳴る春雷を「虫出し雷」という。昔は蛇や蛙、トカゲなども虫と呼んでいた。そこで啓蟄の頃になる雷を虫出しの雷といったのであるが、春先に鳴る雷があたかも蛇や蛙を驚して穴からおびき出すように思えたのかもしれない。確かに春先は温帯低気圧が発生しやすく前線もよく発生するので、虫出しの雷の発生する条件が整うようである。
「啓蟄」が過ぎると、「春分」(初候・3/21頃)になる。「春分」は「全地球上の昼夜の長さがほぼ等しくなる。この頃、冬の気が全く去って本当の春になる」。節気は、微妙な四季の移り変わり、自然に合わせて農耕を行ってきた日本人の季節感にはよく合っていると感心する。
家の庭の沈丁花の花も今にも咲こうとしている。いい香りを漂わすのももうすぐだ。このような花たちが、確かな春の訪れを感じさせてくれる。
※2009年3月5日補足
何年もこのブログを書いていると、前に書いたことを忘れてしまって、又書くことがある。それで、2009年3月5日に又書いてしまった。重複する部分も当然あるのでアップするのを止めようかと思ったが、違った視点で書いていることも結構あるので、パートⅡとして、残すことにした。興味のある人は見てください。以下です。
2009年3月5日「啓蟄」パートⅡ http://blog.goo.ne.jp/yousan02/d/20090305
(画像は桃の花)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お寒さは続行ながら・・・・・ (けぃみ)
2005-03-05 17:14:37
・・・・・雛祭りの声に桃のお花を連想し

今日は啓蟄・・・・・・まだまだ名のみの春も

もぉそこまでですのね(微笑)

「虫出し雷」これは存じませんでしたわ

成る程 土の中でスヤスヤの虫さん達もこれに驚いてお顔を覗かせますのね(^^)

ふむふむ気象条件的にもあいますのね(笑)

このところちと風邪気味で伏せっておりますが

あぁぁ暖かな春待ち遠しいですわ~♪

開幕もそろそろですし こちらはちと不調和音に悩まされそうな気がしないでもないですが

今年は頑張っていただいたいわぁ!!岡田さん!(笑)
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待ち遠しい (よーさん)
2005-03-06 07:15:59
毎日寒暖差が激しいので、体調維持に気をつけてくださいよ・・・

本当に暖かくなるのが待ち遠しいですね・・・

それに野球ファンにとっては開幕も待ち遠しいですね・・・(^^)
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