今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

清川虹子(俳優) の忌日

2007-05-24 | 記念日
今日(5月24日)は清川虹子(俳優) の2002年の忌日。
清川虹子(本名:関口はな)と言っても、若い人で知っている人は余りいないであろうが、映画やテレビで活躍していた日本で数少ない、喜劇女優である。ただ私も、経歴については古い時代のことは良くわからないので、新聞などで報道されたところによると、彼女は、千葉県松戸市出身。東京・神田育ちで、1924(大正13)年、神田高等女学校に入学したが中退し、1928(昭和3)年、川上貞奴主宰の「川上児童劇団」に入団。同年、俳優・中条金之助と結婚するが離婚し、翌年退団。その後、浅草の「カジノフォーリー」などの舞台で活躍。1934(昭和9)年、P・C・L(現東宝)の専属女優として「只野凡児・人生勉強」でスクリーンにデビュー。エンタツや花菱アチャコらの喜劇映画に数多く出演。1942(昭和17)年、東宝社長の弟大沢清治と結婚し、惜しまれつつ芸能界を引退したが、1947(昭和22)年に死別。その際、男のように豪快な彼女は、当時の金額で1億円を超す遺産を残されたが「財産目当ての結婚ではなかった」と全額を寄付したという(日刊スポーツ・訃報記事より)。そして、芸能界に復帰。1948年「向う三軒両隣り」「 エノケンのホームラン王」ほか数多くの映画に出演。戦後のこの年代くらいからは、映画好きの私の記憶にもある。
向う三軒両隣り」は、「鐘の鳴る丘」と共に全国のラジオ聴取者に親しまれている連続放送劇の映画化である。そういえば、「向う三軒両隣り」という言葉、昔は、よく使われた言葉だが、最近、顧みられなくなった言葉の一つだよね~。「向う三軒両隣り」の隣り近所の住民が共に知恵を出し合って、多種多様な難問を次々と解決に向けて努力する・・・。昔は、みんな貧乏だったし、皆で困ったことを解決するために助け合いをしていた。プライバシーか何か知らないが、「隣の家は何する人ぞ」といった今の時代、金銭的には豊かになったのか知れないが、心は貧しくなったね~。いや・・・ちょっと、懐かしい、言葉が出てきたので脱線してしまったが 、脱線ついでに、清川虹子とは関係ないが、菊田一夫作のNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」も良かったな~。
戦後、家を焼かれ親・兄弟を亡くした浮浪児が街に溢れていた時代、そんな浮浪児を何とかしようと、力を合わせて信州の山あいに「少年の家」を作り、共同生活を始める・・。敗戦間もない日本中が涙し、国民の心に明日への大きな希望を育てたドラマである。1947(昭和22)年7月に始まり、以後3年半、600回にわたって放送された。古関裕而作曲の主題歌『とんがり帽子』(唄:川田正子)とともに大流行した。1948(昭和23)年には、松竹によって佐田啓二 主演で全部で3本映画化されている。
ドラマや映画のことは知らなくても誰もが歌は知っているだろう。先ず歌が良かったよ。
緑の丘の 赤い屋根 とんがり帽子の 時計台 鐘が鳴ります キンコンカン ・・・♪MIDIは以下にあるよ。
鐘の鳴る丘(とんがり帽子)/「MIDI歌声喫茶」二木紘三のWebサイト
http://www.duarbo.jp/versoj/v-douyou/kanenonaruoka.htm
作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、唄:川田正子
脱線から、元の清川虹子のことに戻る。女性であるため、映画では脇役が多いが、兎に角、この頃、喜劇的な映画に沢山出ているが、戦後は、シリアスな演技にも芸域を広げた。
1956(昭和31)年のMGM作品「八月十五夜の茶屋 」でマーロン・ブラントとの共演、また、同年から始まった、長谷川町子の漫画を映画化した「サザエさん」シリーズで、母親のフネ役を演じたほか、藤純子主演「緋牡丹博徒」などの人気シリーズで活躍。1952(昭和27)年、伴淳三郎と結婚したが、伴のあまりの女癖の悪さのため1959(昭和34)年に離婚。1968(昭和43)年~1974(昭和(48)年にはに東映・若山富三郎主演極道シリーズに出演。1983 (昭和58)年にはカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得した映画「楢山節考」に出演。左とん平(利助役)とのラブシーンで70歳にしてヌードを披露。1989(昭和64=平成 元)年の参議院選では、オレンジ共済組合事件 で失職した、友部達夫元参議院議員が代表だった年金党の比例代表候補として立候補し落選している。1990(平成2)年、勲四等瑞宝章を受章している。1994(平成 6)年は、スタジオジブリ制作の劇場アニメ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」では、声優としておろく婆の声を演じていた。戦前からの出演した映画は500本を越えるという。昭和の時代に生きた私達には懐かしい女優である。2002(平成14)年5月24日、肺出血のため89歳で死去した。
「関口はな(本名の)の生涯は、いじらしくて、かわいそうで。でも清川虹子 の人生は笑いの中に包まれてるの」・・・。葬儀の会場には2月に片岡鶴太郎のラジオ番組に出演した本人の声が流れていたという。(2002年6月10日朝日新聞惜別より)
榎本健一、伴淳三郎、徳川夢声ら、一世を風靡(ふうび)した喜劇の名優と共演。喜劇女優の先駆けとして、欠かせない存在であった彼女は、また、恋多き女性でもあり、「女は恋をしないとだめ」が口癖で、4人の男性との出会いと別れがあったという。中条金之助、大沢清治、伴淳三郎の3人は判るがもう1人は誰?坊屋三郎との仲も良かったと記憶しているのだがそうではないかな??・・・人のこと、どうでもよいことだが、数字が合わないと気になるものだな~(^0^)。
戦後の映画のことは以下参考に記載の「清川虹子 (キヨカワニジコ) - goo 映画」を見ると良くわかるよ。
(画像は、映画「非牡丹縛と花札勝負」(1969年)で熱演の清川 虹子。2002年6月10日朝日新聞より)
清川虹子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E5%B7%9D%E8%99%B9%E5%AD%90
清川虹子 (キヨカワニジコ) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/89306/index.html
「MIDI歌声喫茶」二木紘三のWebサイト
http://www.duarbo.jp/songs.htm
佐田啓二 (サダケイジ)- goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/107636/index.html
八月十五夜の茶屋 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD7058/
マーロン・ブランド - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89
楢山節考 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%A2%E5%B1%B1%E7%AF%80%E8%80%83
日刊スポーツ・訃報・清川虹子さん
http://www.nikkansports.com/jinji/2002/seikyo020525_1.html
オレンジ共済組合事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E5%85%B1%E6%B8%88%E7%B5%84%E5%90%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6



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