今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

美空ひばり忌/林檎忌

2005-06-24 | 人物
今日(6月24日)は「美空ひばり忌」「「林檎忌」である。
1989年(平成元年)の6月24日は美空ひばり(本 名:加藤 和枝)の逝去した日。美空ひばりは、言うまでもなく、戦後最大の歴史的スーパースターであった。彼女の存在は昭和歌謡史にとてつもなく大きな足跡を残したと同時に、激動の時代を生き抜いた日本国民の数少ない心のよりどころであった。少なくとも、同じ世代を生きた私にとっては、美空ひばりの歌が、そして映画が自分の生きた時代の証でもある。
1946(昭和21)年に9歳で初舞台、1948(昭和23)年に歌手デビューし、その翌1949(昭和24)年、早くも公開された初主演映画『悲しき口笛』の同名テーマ曲が爆発的ヒットを記録し、一躍スターダムへとのし上がり、続いて「東京キッド」「越後獅子の唄」「私は街の子」「りんご追分」など、歌に映画に立て続けに大ヒットを放った。以降、演歌界の女王として活躍してきたが、彼女の歌は単に従来の演歌歌謡をそのまま歌うだけでなく、その中に、ジャズ、マンボ、ロック、ブルースなどの洋楽を巧に取り入れて新しい歌謡の世界を開いていった。又、映画界でも活躍し、独特の歌謡映画を作り上げた。これは,まさに、今のミュージカルのはしりではないだろうか。6月24日は ヒット曲の『りんご追分』にちなんで「林檎忌」と命名されているそうだ。私が大の映画好きになったのも、幼少の時代から自分と同じ年代のひばりが銀幕で活躍しているのを見続けてきたからだろう。
美空ひばりは、戦後の40年をめいっぱいに生き、そして、「戦後」は美空ひばりの「歌」の中に生き続けてきたと言える。ひばりの歌をつなげると昭和の風景が蘇ってくるのである。
今年は亡くなられて17年目と言うことでテレビ各局で、追悼番組が放送され、懐かしい映画「悲しき口笛」や「東京キッド」なども再放映された。ただ懐かしく見るだけでは惜しいので、以前にも、ビデをで撮ってあったが、再度、ビデオを撮りなおしておいた。
女優の森光子さんが、故美空ひばりさんの命日である今日、東京・日本武道館で行われる17回忌追悼コンサート「歌声はひばりとともに」で、ひばりさんの代表曲「東京キッド」を歌うらしい。

歌も楽しや 東京キッド いきでおしゃれで ほがらかで
右のポッケにゃ 夢がある 左のポッケにゃ チュウインガム
空を見たけりゃ ビルの屋根 もぐりたくなりゃ マンホール

歌も楽しや 東京キッド 泣くも笑うも のんびりと
金はひとつも なくっても フランス香水 チョコレート
空を見たけりゃ ビルの屋根 もぐりたくなりゃ マンホール

美空ひばりの歌『東京キッド』(作詞:藤浦洸、作曲:万城目正)
東京だけでなく、私の街神戸も、戦争で焼け野原と化していた。そのようななかからの復興に、国民は、映画や歌に一途な希望の光を求めていた。そのようなものの中にこの歌や映画があった。右のポッケには、自由が、明日の夢が・・・そして、左のポッケには昭和20年代の物質的な豊かさが・・・、この歌の歌詞の生まれた時代の日本があり、我々は、そんな時代に、美空ひばりと同じ様な年代を過ごしたのである。荒廃した時代、絶望感に陥りそうになった時に、前向きに強く生きてゆこうと励まされ、なぐさめられた。当時の歌謡番組の司会者は、「歌は世につれ、夜は歌につれ」といっていたが、その時代の世相を反映し、人々に希望を与えてくれる歌であった。この『東京キッド』の歌には、いつの時代にも決して忘れてはならない歌の原点といえるものがあると思う。
又、あの「悲しき口笛」も同様である。残念ながら、「東京キッド」のMIDIは見つからなかったが、「悲しき口笛」は見つかった。
「丘のホテルの 赤い灯(ひ)も・・・」
では、みなさんも、彼女を偲んで、あの懐かしい、「悲しき口笛」でも聞いてみませんか。
悲しき口笛
又、
津軽のふるさと
は、昭和28年(1953)発表。 同年公開の新芸術プロ・松竹製作映画『リンゴ園の少女』の挿入歌である。これもいい歌だ。いずれも、歌詞付きMIDIだよ。(二木紘三のMIDI歌声喫茶HP)
それと、他にも以下のMIDIが見つかったので紹介しておこう。
MIDI
昭和25年越後獅子の唄 
昭和29年ひばりのマドロスさん
昭和32年港町十三番地
昭和61年愛燦燦
昭和62年みだれ髪
昭和64年川の流れのように
(上画像は、永久保存版「平凡」表紙)
参考:
美空ひばり公式サイト
http://www.misorahibari.com/intro.html
京都 嵐山 美空ひばり館
http://www.misora-hibari.com/
美空ひばりさんのすべてを紹介する記念館です。映像、音響を充実。