信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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オーケストラクラス

2018-12-25 07:58:09 | 映画

音楽に触れる機会の少ない子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの演奏家たちが音楽を教えるフランス

の実在の教育プログラムから着想を得た物語で、挫折したバイオリニストと初めて音楽に触れる子ども達

の交流を通して、音楽や人生の喜び、素晴らしさを描いたヒューマンドラマ。バイオリニストとして行き

詰まり、パリ19区にある小学校に音楽教育プログラムの講師としてやってきたシモン。気難しく子どもが

苦手なシモンは、子どもたちを相手に四苦八苦するが、やがてアーノルドというひとりの少年にバイオリン

の才能を見いだす。アーノルドの影響もあって次第にクラス全体が音楽に夢中になり、成長していく子供達

と向き合うことで、シモンもまた音楽の喜びを取り戻していく

音楽は子供も大人も人生を豊かにしてくれるものだと思う。小学校6年生の子供たちが、一生懸命にバイオリン

の練習をしているのを見ているだけでも少し感動する。フランスでは、小学校にプロの音楽家を招いて生徒達

を直接指導するというプログラムがあるそうです。主人公のダウド先生は、音楽家として行き詰まった為、小学校

のオーケストラクラスでバイオリンを教えるプログラムに参加することになる・・・

しかし、そのクラスに集まった子供たちは、バイオリン弾いたこともなければ、落ち着きもない問題児ばかり

その上、1年後にはそのメンバーでコンサートをしなければならず…何処の国に行ってもやはり子供は子供、多く

の小学生がそうであるように、この映画に出ているフランスの小学生もみな、落ち着きがない

子供たちと話していても、モーツァルトとセリーヌ・ディオンの区別もついていない

楽譜も、バイオリンの指の位置も、持ち方も関係なく、個人の自由な形で音を出す事をしてみる

子供たちに音楽を教えながら、先生は人生の喜びを取り戻していく新しい才能を見つけ、その才能を

伸ばし、未来を感じる喜び、自身も音楽を見つめ直せるように・・始めは怖い顔をして気難しそうな先生の顔が

だんだん柔和な顔に変化していく過程がとても良かった。人生は一度失敗しても、再度、やり直すチャンスが

巡ってくる・・・只々、大好きな音楽、嫌!観ている自分たちも精いっぱい好きな物にちゃんと向き合えば次のチャンス

がやってくるのだと言いたいのだと思う・・・

 最後のコンサートのシーンは圧巻でした ☆☆☆★