五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

ライギョの思い出

2011年07月30日 | 日々のつれづれに
小学校時代の夏休みの思い出です。

5年生くらいの頃、ある日友達何人かと連れ立って数キロ離れた隣町の沼に行きました。
元々広い湿地の中にあったその沼は周囲が百メートルくらいだったでしょうか。背たけよりも高い葦が沼の周囲にたくさん生えていて、一歩間違えるとずぶずぶとハマってしまうような場所が多く、今考えてもかなり危険な場所だったように思います。おそらく地元の学校では立ち入り禁止になっていたのかもしれません。

そんな場所に私たちが出かけたのはもちろん魚釣りをするためで、その沼にはいろいろな魚はもちろんザリガニなども針にかかりましたし、時には大きな亀がかかることもあったのです。

その日もある友達が大きな声をあげました。
彼の釣竿が大きくたわんで、私たちはどんな大物が釣れるのだろうと見ていたところ、針にかかったのは予想に反してあまり大きくはない魚、15センチメートルくらいのライギョでした。

ライギョを見るのはそのときが始めてで、私は内心「かっこいい魚だな」と思いました。
友人の一人が「ライギョはマズくて食べられない」と訳知り顔で言いました。

見るからに獰猛そうな顔のその魚を二匹、帰りがけに私たちは小学校の池に放しました。
池にはライギョより二周りほども大きな金魚(ひょっとしたら緋鯉だったかも)を初めとして川で釣ってきた魚などがたくさん泳いでいましたが、翌日登校するとほとんどの魚が二匹のライギョに食われてしまっていました。

子供心に「ライギョって怖い魚なんだな」と思いました。
ライギョを池に放流した私たちが、担任の先生からこっぴどく叱られたのは言うまでもありません。
今でもブラックバスやブルーギルなどの無断放流の記事を読むと、少し心が痛みます。


45年以上も前に沼だったその場所は、今は土壌改良がされて立派な水田に姿を変えています。


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