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五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

がんばれ!駿高野球部:確率の問題?

2005年06月02日 | がんばれ!駿高野球部
ノーアウトで走者が出た。次のバッターが打席でバントの構えをする。高校野球ではよくあるシーンですが、1点を争う場面ではプロ野球でも目にすることがあります。
まぁ、強打者ばかり集めた某有名球団ではめったに見られませんが。

一見消極的とも見えるバント攻撃ですが、どうしてどうして、貪欲に点を取ると言う意味においては実にアグレッシブな作戦なのです。

無死一塁で後続の二人の打者がどちらも打率4割だとします。ヒット1本だとホームまでは帰れませんから、1点取るためには二人とも安打を打たなければなりません。
二人がどちらも安打を打つ確率は、0.4×0.4で0.16、つまり2割にも足りません。

ところがここで、バントにより走者を二塁に進めるとしますと、次打者の安打1本で1点を取ることができます。バントの成功の確率を仮に8割としますと、その次の打者の打率が仮に2割5分だとしても、0.8×0.25で0.2、すなわち2割となって、先の確率を上回るのです。
1点を確実に取りに行くならば、まずバントで走者を送って次打者の安打に掛けるという作戦がいかに確実かを物語っています。
それが、1点ではなく大量点を取ろうとするあまり強攻に出てダブルプレーを喫するなどの攻撃を繰り返していたのでは結局勝利をつかむことはできなくなります。

無死あるいは一死で走者が出たら、まず確実のバントで走者を進めること、そのためにバントの確率を限りなく10割に近づけること、これが勝利への近道だと確信するものです。
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