2019/10/21
今月もまた社会福祉学科の大学生3人がリトミックに参加しました。
今回は担当の教授も見学されました。スーツ姿の男の先生がベビーリトミックを見学されるので、緊張するといえば緊張しますが・・・(笑)
学生さんたちには始まる前にいつものごとく「一緒に動いてね」と言っておきましたが、3人とも動かなかった。今回の学生さんたち、今まで参加した学生の中で一番硬かったのではないかしら。
ママと赤ちゃんたちを部屋に迎えるとき、ムズカシイ顔をして腕組みをしていたので、「そんな顔してたら、赤ちゃんが怖がるよ」と思ったけれど、「さあさあ、始まるまでリラックスして座ってて」と言うにとどめた。
始まってしまうと、私は進行して話して、曲を弾いて歌も歌ってですから、学生さんに声掛けができない。「動いて」と思ったけれど、先生もいらっしゃるので。
私がタンバリンを持ってみんなのところを回って、歌詞に合わせたタイミングで叩いてもらう曲があるのですが、硬かった表情の学生さん、タンバリンを差し出すと柔らかい手の動きで、優しくタンバリンを叩くのです。
うん、動作に性格が出る。優しい子なんだな、きっと。
ということは、内気というか、はにかみというか、まだリラックスして自分を開放して表に出すことができないのね。
本当は恥ずかしいのは、やるべき場面でかたまって何もしないことだと思う、でも、無理にやらせるのもいいこととは思えない。19、20歳ころの私がどうだったかといえば、この学生さんたちと大して変わらないと思う。
私が初めてリトミックを受けた時、心が開放されると感じたのです。
音楽というのは、言葉なしに人を動かしてしまうのです。フィギュアスケートのときの手拍手のようにね。あれは、誰かが手拍子して、と言っているのかしら?・・・音楽は動きを誘う力があるのです。
リトミックは、基本的には振付ダンスではないので、決まった振付けはないのです。音楽を聴いて、メロディ、ハーモニー、リズムから自由にイメージしたものを表現していいのです。即興的に、思うままに動いていくことがすなわち、心を開放します。言い換えれば、心が動くと体も動く。
最後の感想を言う場面では、3人とも「楽しかったです」と言ってくれたけれど、お決まりの言葉を言ったように感じます。学習として参加している大学生だったら、もっと言葉を見つけてほしい。
きっと、自分の考えを言葉で表現したり、動作で表現したりの訓練がまだ未開発なのです。どんな分野でも、自分を表現し、理解してもらうことは必要。
それには、自分のことを客観的に見る訓練も必要ですね。これは案外難しいです。人のことは言えません。私を含めて、できていない人はかなり多いと思います。年を重ねたからといってできるようになるとは限りません。いつも心を傾けていないと。