多目的戦闘機Jas-39のタイへの輸出についてだが、スウェーデンのCarl Bildt(カール・ビルト)首相は
「政府間の交渉は始めるものの、スウェーデン政府としての最終的な態度決定は、12月23日の民主選挙を待ってから行いたい。タイが軍政である限りは、戦闘機の輸出契約を締結するつもりはない。」
と、コメントしている。
タイ側が約束している民主選挙とその後の民主制への移行を見守ってから、というのは無難な措置と言えるだろう。と同時に、この態度がタイの軍政にとって民主化移行に向けての何かしらのプレッシャーになればいいが。
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ちなみに、タイへの戦闘機の売り込みは、足掛け12年の長い準備の末の快挙という。タクシン首相はロシアのSu-30にほぼ決定しかけていたという。そこでクーデターが起こり、選定は白紙に戻った。アメリカは交渉を降りた。タイ軍幹部はロシア機よりもスウェーデン機のほうが自国の土地柄や防衛事情に合うと判断し、最終的にJas-39を選んだという。結果からすれば、クーデターのおかげといけるかもしれない。
とはいえ、タイの購入は12機(+小型偵察機2機)。実はそれよりも大きなお客さんがタイの次に待ち構えている。どこか? そうインド。
インド空軍は126機の戦闘機の購入を検討中で、スウェーデンのJas-39も候補の一つだ。タイでの選定結果が、インドでの選定に有利に働き、この大口注文を手中に収めることをスウェーデンは願っている。
「政府間の交渉は始めるものの、スウェーデン政府としての最終的な態度決定は、12月23日の民主選挙を待ってから行いたい。タイが軍政である限りは、戦闘機の輸出契約を締結するつもりはない。」
と、コメントしている。
タイ側が約束している民主選挙とその後の民主制への移行を見守ってから、というのは無難な措置と言えるだろう。と同時に、この態度がタイの軍政にとって民主化移行に向けての何かしらのプレッシャーになればいいが。
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ちなみに、タイへの戦闘機の売り込みは、足掛け12年の長い準備の末の快挙という。タクシン首相はロシアのSu-30にほぼ決定しかけていたという。そこでクーデターが起こり、選定は白紙に戻った。アメリカは交渉を降りた。タイ軍幹部はロシア機よりもスウェーデン機のほうが自国の土地柄や防衛事情に合うと判断し、最終的にJas-39を選んだという。結果からすれば、クーデターのおかげといけるかもしれない。
とはいえ、タイの購入は12機(+小型偵察機2機)。実はそれよりも大きなお客さんがタイの次に待ち構えている。どこか? そうインド。
インド空軍は126機の戦闘機の購入を検討中で、スウェーデンのJas-39も候補の一つだ。タイでの選定結果が、インドでの選定に有利に働き、この大口注文を手中に収めることをスウェーデンは願っている。