スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

本屋の人だかりのワケ

2007-10-09 05:34:13 | Yoshiの生活 (mitt liv)
ノルウェー語の授業に行くために、街中を通り過ぎたところ、ある本屋の前にすごい人だかりができていた。

店の後ろの裏道は警察が固めていて通行禁止。これは絶対、強盗か人質立てこもりかと思ったら、店の前に立っていた警察官の中に、以前一緒に写真を撮ってもらったことがある県警の自転車警察隊のおっちゃんがいた。「何かあったの?」と尋ねてみると「Clinton」との答えが返ってきた。

そう、その本屋にはビル・クリントンが訪ねていて、サイン会をやっていたのだ。彼は自著「Giving: How Each of Us Can Change the World」を出したばかりで、このスウェーデン語版「Att ge」もちょうど発売されたところ。それを記念してのサイン会なのだ。

もちろん、このサイン会のためだけにスウェーデンの、しかもヨーテボリの小さな本屋に来たわけではない。この晩は、彼とHans Blix(ハンス・ブリクス)(以前、国連イラク大量破壊兵器査察委員会の委員長をやっていたスウェーデン人)の二人の講演会があるためなのだ。彼は外国で仕事があるたびに、この手のサイン会を開くのだそうだ。

ちなみに1時間のサイン会で彼がサインしたのは600冊。ということは、1分間に10冊、6秒間に1冊。さすが馴れたものですね。10分くらいで腱鞘炎になりそう。さすがアメリカ人とあって、あらかじめ「ちゃんとCoca Colaを用意してくれ」と本屋側に伝えていたらしい。
写真の出典:Aftonbladet
さて来年はアメリカ史上初の「First Lady」ならぬ「First Man」になるのか? 奥さんと一緒に「失われた8年」を取り戻して欲しい。

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現職のBush君にも、大統領職を退いた後は執筆活動をしてサイン会を開いて欲しいね。本のタイトルは「Why and How am I stupid?」とかね。でも、大きな抗議活動が起こって、サイン会どころじゃないだろうけど。