料理そのものが登場したわけではないが、人一倍
チャプチェパを好む「ヲタク」にとっては、非常に
感慨深い大発見だった。
△主人公に言いわけする刑事
それは、怪物的なサイコを相手にするには、あまりに
非力で平凡な刑事が、全く進展のない捜査状況について
主人公に釈明し、気休めを言う場面だった。
△同僚から受け取った書類のようなものに目をやる刑事
主人公に言い訳がましい対応をする刑事に対して、
同僚が脇からこっそり書類のようなものを手渡す。
△出前の注文を取るためのメニューとメモ紙
何のことはない。
刑事が手にしたのは、出前のメニューと注文を取る
メモ紙だった。
△一番下に「잡채밥」(炒肉飯=中華風春雨入り肉野菜炒め丼)
メモ紙には、すでにチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)、
チャンポン、チャプチェパ(炒肉飯)の3種類の料理名と
それぞれの注文数(順に1、3、2)が書き込んであった。
△メモ紙に勢いよく横棒を書き込む刑事
刑事はしばらく考えた末、驚いたことには、チャプチェパの
横の正の字(T)に勢いよく横棒(━)を引いた。
△現時点での集計はチャジャン麺1、チャンポン3、チャプチェパ3
チャプチェパの注文が3皿に増えた瞬間だった。
このシーンを見る限りにおいて、チャプチェパも、
韓国でそこそこ人気のある中華料理であることが
わかる。
ただし、不思議なことには、これまで1500本近くの
韓国映画を見て来た「ヲタク」も、この映画を除き、
チャプチェパが正当に(ありのままに)評価される
韓国映画を目にしたためしがないのだ。
・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・
もっとも、不思議と言えば、「ヲタク」とチャプチェパの
関係も、我ながら不思議なものである。
「ヲタク」には、プサンでチャプチェパを最初に食べた
時の記憶がない。
後にその味の虜(とりこ)になってしまうのだから、
おいしく食べたことに間違いはなさそうだが、詳しい
記憶が残っていないのだ。
おそらくは、今から40年近い昔、外国人観光客が
1人でも食事のしやすい街中の中華料理店に入り、
先客の誰かが食べていたチャプチェパを目にし、料理の
名前も知らないまま片言の韓国語に身振りを交えながら
注文したはずである。
(終わり)
チャプチェパを好む「ヲタク」にとっては、非常に
感慨深い大発見だった。
△主人公に言いわけする刑事
それは、怪物的なサイコを相手にするには、あまりに
非力で平凡な刑事が、全く進展のない捜査状況について
主人公に釈明し、気休めを言う場面だった。
△同僚から受け取った書類のようなものに目をやる刑事
主人公に言い訳がましい対応をする刑事に対して、
同僚が脇からこっそり書類のようなものを手渡す。
△出前の注文を取るためのメニューとメモ紙
何のことはない。
刑事が手にしたのは、出前のメニューと注文を取る
メモ紙だった。
△一番下に「잡채밥」(炒肉飯=中華風春雨入り肉野菜炒め丼)
メモ紙には、すでにチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)、
チャンポン、チャプチェパ(炒肉飯)の3種類の料理名と
それぞれの注文数(順に1、3、2)が書き込んであった。
△メモ紙に勢いよく横棒を書き込む刑事
刑事はしばらく考えた末、驚いたことには、チャプチェパの
横の正の字(T)に勢いよく横棒(━)を引いた。
△現時点での集計はチャジャン麺1、チャンポン3、チャプチェパ3
チャプチェパの注文が3皿に増えた瞬間だった。
このシーンを見る限りにおいて、チャプチェパも、
韓国でそこそこ人気のある中華料理であることが
わかる。
ただし、不思議なことには、これまで1500本近くの
韓国映画を見て来た「ヲタク」も、この映画を除き、
チャプチェパが正当に(ありのままに)評価される
韓国映画を目にしたためしがないのだ。
・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・
もっとも、不思議と言えば、「ヲタク」とチャプチェパの
関係も、我ながら不思議なものである。
「ヲタク」には、プサンでチャプチェパを最初に食べた
時の記憶がない。
後にその味の虜(とりこ)になってしまうのだから、
おいしく食べたことに間違いはなさそうだが、詳しい
記憶が残っていないのだ。
おそらくは、今から40年近い昔、外国人観光客が
1人でも食事のしやすい街中の中華料理店に入り、
先客の誰かが食べていたチャプチェパを目にし、料理の
名前も知らないまま片言の韓国語に身振りを交えながら
注文したはずである。
(終わり)