福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

チャプチェパを3皿注文

2021年07月29日 |  ┣銀幕のチャジャン
先日、久しぶりに韓国復讐映画の傑作「ザ・ファイブ 」
鑑賞番号725)を再鑑賞した。

そして、思いがけずも、韓国式中華のチャプチェパ
(炒肉飯)
が登場するシーンに出くわした。

料理そのものが登場したわけではないが、人一倍
チャプチェパを好む「ヲタク」にとっては、非常に
感慨深い大発見だった。


△主人公に言いわけする刑事

それは、怪物的なサイコを相手にするには、あまりに
非力で平凡な刑事が、全く進展のない捜査状況について
主人公に釈明し、気休めを言う場面だった。


△同僚から受け取った書類のようなものに目をやる刑事

主人公に言い訳がましい対応をする刑事に対して、
同僚が脇からこっそり書類のようなものを手渡す。


△出前の注文を取るためのメニューとメモ紙

何のことはない。

刑事が手にしたのは、出前のメニューと注文を取る
メモ紙だった。


△一番下に「잡채밥」(炒肉飯=中華風春雨入り肉野菜炒め丼)

メモ紙には、すでにチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)、
チャンポン、チャプチェパ(炒肉飯)の3種類の料理名と
それぞれの注文数(順に1、3、2)が書き込んであった。


△メモ紙に勢いよく横棒を書き込む刑事

刑事はしばらく考えた末、驚いたことには、チャプチェパの
横の正の字(T)に勢いよく横棒(━)を引いた。


△現時点での集計はチャジャン麺1、チャンポン3、チャプチェパ3

チャプチェパの注文が3皿に増えた瞬間だった。

このシーンを見る限りにおいて、チャプチェパも、
韓国でそこそこ人気のある中華料理であることが
わかる。

ただし、不思議なことには、これまで1500本近くの
韓国映画を見て来た「ヲタク」も、この映画を除き、
チャプチェパが正当に(ありのままに)評価される
韓国映画を目にしたためしがないのだ。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

もっとも、不思議と言えば、「ヲタク」とチャプチェパの
関係も、我ながら不思議なものである。

「ヲタク」には、プサンでチャプチェパを最初に食べた
時の記憶がない。

後にその味の虜(とりこ)になってしまうのだから、
おいしく食べたことに間違いはなさそうだが、詳しい
記憶が残っていないのだ。

おそらくは、今から40年近い昔、外国人観光客が
1人でも食事のしやすい街中の中華料理店に入り、
先客の誰かが食べていたチャプチェパを目にし、料理の
名前も知らないまま片言の韓国語に身振りを交えながら
注文したはずである。


(終わり)

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