入院するようになってから
ずっと手帳に
記録をつけていました。
24時間のトイレの回数(大小)を聞かれるので
その記録欄や
内服薬、点滴等の記録欄のために
線を引いていました。
術後は しばらく動けないだろうから
余分に何ページが線を引いておきました。
何ページ引けばいいんだろう…
想像つかないまま
適当に引いて
自分が動けない時の記録は
親にお願いしておきました。
………………
無事 手術が終わり
寝たままでも
やっと記録をしようという気になった
術後2日目の明け方。
手元の携帯に 片手で
点滴の種類や入れ始めた時間などを
カチカチとうって
パタンとしめることが続き、
やっと
座って何か出来るようになってから
2日目 3日目の記録を
携帯から 手帳に書き写しました。
寝ていたら、
こんな簡単なことも
できなかったのだと
久しぶりにペンを握れることに
嬉しくなりました。
ふと
そういえば
何か足りないと思ったのが
赤ちゃんの欄 でした。
病室に赤ちゃんがいる間は
母乳やミルクをあげたり
オムツ替えで 排泄(尿/便)があった時
それを記録する表を渡されていました。
手帳にも 新しく
その欄を作らなくては。
そう思い、
新たな線を引きました。
それを じっと眺めてみると
改めて
増えたな、という実感が湧いてきました。
…………………
私の欄
赤ちゃんの欄
欄の数が 増えました。
これから どんどん
書き込んでいくことになるでしょう。
思わず
せっせ せっせと
何ページも 線を引いていました。
生まれた その日に
新しくできた
赤ちゃんの欄。
今は 私のすぐ隣にあって
これからも その子は
自分の欄の数を
増やしていくのでしょう。
今は
飲むことと 排泄だけだけど
これから どんな欄が
増えていくのでしょう。
それにしても
たくさんの線は
どこまでも続く
道のように見えました。
嬉しいけれど
少し 気が遠くなりました。
欄が増え 線を引くのは
時には わずらわしく
大変なこともあるでしょう。
すでに たくさん持っている
自分の欄、
これでまた
子どもの欄も
ひとつ増えました。
けれどだぶん
それも まだまだ
たいしたものでは
ないのだとは 思います。
この先も しばらくは
また 新たな欄を
自分の隣に
増やし続けていくのだろうと
思いました。
今 こうして 線を引くことを
嬉しく思うけれど、
そんな気持ちで
いられない時も
あるような気がします。
でもまあ、
生きていて
続いていくということは
そういうことなんだろうなと
その線を眺めながら
思いました。
続く限り 両方ある と。
傷口は まだ痛みます。
夜中の 授乳に起き上がる度
息を吐き吐き
それに耐えます。
でも
こうやって 座って 線が引ける
その時に 感じたことを
忘れないでいたいと
思いました。
だから
いつか忘れる この気持ちを
今
書いて おきたいと
思いました。
ずっと手帳に
記録をつけていました。
24時間のトイレの回数(大小)を聞かれるので
その記録欄や
内服薬、点滴等の記録欄のために
線を引いていました。
術後は しばらく動けないだろうから
余分に何ページが線を引いておきました。
何ページ引けばいいんだろう…
想像つかないまま
適当に引いて
自分が動けない時の記録は
親にお願いしておきました。
………………
無事 手術が終わり
寝たままでも
やっと記録をしようという気になった
術後2日目の明け方。
手元の携帯に 片手で
点滴の種類や入れ始めた時間などを
カチカチとうって
パタンとしめることが続き、
やっと
座って何か出来るようになってから
2日目 3日目の記録を
携帯から 手帳に書き写しました。
寝ていたら、
こんな簡単なことも
できなかったのだと
久しぶりにペンを握れることに
嬉しくなりました。
ふと
そういえば
何か足りないと思ったのが
赤ちゃんの欄 でした。
病室に赤ちゃんがいる間は
母乳やミルクをあげたり
オムツ替えで 排泄(尿/便)があった時
それを記録する表を渡されていました。
手帳にも 新しく
その欄を作らなくては。
そう思い、
新たな線を引きました。
それを じっと眺めてみると
改めて
増えたな、という実感が湧いてきました。
…………………
私の欄
赤ちゃんの欄
欄の数が 増えました。
これから どんどん
書き込んでいくことになるでしょう。
思わず
せっせ せっせと
何ページも 線を引いていました。
生まれた その日に
新しくできた
赤ちゃんの欄。
今は 私のすぐ隣にあって
これからも その子は
自分の欄の数を
増やしていくのでしょう。
今は
飲むことと 排泄だけだけど
これから どんな欄が
増えていくのでしょう。
それにしても
たくさんの線は
どこまでも続く
道のように見えました。
嬉しいけれど
少し 気が遠くなりました。
欄が増え 線を引くのは
時には わずらわしく
大変なこともあるでしょう。
すでに たくさん持っている
自分の欄、
これでまた
子どもの欄も
ひとつ増えました。
けれどだぶん
それも まだまだ
たいしたものでは
ないのだとは 思います。
この先も しばらくは
また 新たな欄を
自分の隣に
増やし続けていくのだろうと
思いました。
今 こうして 線を引くことを
嬉しく思うけれど、
そんな気持ちで
いられない時も
あるような気がします。
でもまあ、
生きていて
続いていくということは
そういうことなんだろうなと
その線を眺めながら
思いました。
続く限り 両方ある と。
傷口は まだ痛みます。
夜中の 授乳に起き上がる度
息を吐き吐き
それに耐えます。
でも
こうやって 座って 線が引ける
その時に 感じたことを
忘れないでいたいと
思いました。
だから
いつか忘れる この気持ちを
今
書いて おきたいと
思いました。