10/15(日)
演劇のあるまち
トークイベント
〜「みんなの劇場」でまちを創る!?〜
■10:00 - 11:15
■アイレックス 大ホール
■登壇者
明樹 由佳
梅木 佳子
段 正一郎
藤井 ごう
まなべ ななこ
────────
【1】市民が演劇をつくることについて
いわゆるプロの演劇では
演出の意向通りにやることもあるが
今回、
市民劇で大切にしているのは…
対話する、拒否しない
指示通りに動くのではなく
みんなが考えること。
これは、
新しくできる市民会館が
目指すものでもある。
公演当日の一回、
というより
それまでの過程が成果だといえる。
…………………
市民劇には大変さもある。
プロの常識が通用しないことも。
しかし、
人の変化に出会える。
場がつくられて、人が集まり、
人が変化する。
市民劇ではプロと違うものづくりが。
個を個として受け止め、つくる。
第3の居場所
( 家庭でも、職場などでもない )
心を解放できる場所に。
……………………
色々な背景を抱えた人が集まる。
その人が自分らしくいられるように。
何かを強制しない。
もっとそんな場があるといい。
劇場は広場。
ずっと居なくても、そこに来て
何か心揺さぶるものを受け取り
去っていくような。
それだけでも価値のある場。
…………………
【3】演劇の役割とは?
教育現場では、
探究的な活動が注目され
演劇的なスキルも求められている。
問いのないところに問いをつくり
解のないところに解を求める。
いわゆる昔の学力、
暗記中心ではなく
すり合わせの能力が
必要とされている。
異文化理解、多様性理解も。
演劇の捉え方も
少し変えていく必要がある。
特別なもの、というより
暮らしの中で必要な要素である。
………………………
演劇の魅力は…
他人事が自分事に変わる。
解のないところに解を求めるには
想像力が必要。
……………………
それぞれに役割がある。
例えば、
声の小さい人、背が低い人、
何か難しいものをもった人など。
それぞれに合わせて役をつけると、
多様な人が関わることができる。
主役、脇役について考える。
主役は
観客がその役の目線でたどる存在。
主役に関わる別の人も必要になる。
それが脇役。
主役だけでなく
他の役に焦点をあてることも。
他の目線でたどることもできる。
色々な役が存在することに
意味がある。役割がある。
現実では、
自分は自分の視点でしか
見ることができない。
他の人は他の人の視点で、
それぞれ違う。
しかし演劇を通して、
他の人の視点で見ることもできる。
そういう意味では
演劇を観たり演じたりするところは、
色々な人と出会える場でもある。
………………………
【3】これから求められるもの
ゼロからの立ち上げになるが、
演劇が
地域に根ざしたものになるように。
まちの広場のような。
子どもの頃からの経験を重ねて
支える人材へと育っていくように。
楽しいことを大切に。
活動している人の楽しい雰囲気は
作品になったとき伝わるもの。
観た人がそれを感じとり、
自分も参加してみたい
気持ちになれるように。
それが、
継続していく上で大切になる。
お客さんも
演劇の一部になれるようなものを
目指したい。
──────────
今年に入ってから
演劇の話が持ち上がり、
動き始めた市民劇。
色々な人とのつながりが生まれ
ここまで進んできた。
かくいう自分も
演劇などの活動からは
距離を置いていた身。
今の自分の状態では
難しいと実感し、
他の人に迷惑をかけないためにも
退いた方がよいと決めた
矢先のことだった。
しかし、
今回の市民劇では
多様な人を受け入れたい
という考え方だった。
それを実現するためにも
こんな自分の参加も
アリかもしれない
と思うに至った。
まだ行く先は見えないが、
まずは皆さんと共に
11/26の
「丸亀ユートピアパラダイス」公演
に向けて頑張っていきたい
と思っている。
どうぞよろしくお願いします!