
4/19(土)
ドリアン助川氏講演会
+ミニコンサート
( オペラシアターこんにゃく座 )
坂出市民ホール
15:00-17:00
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ユープラザうたづ にて
5/22 こんにゃく座の
オペラ『あん』が上演される。
それに先立ち
原作・台本作家の
ドリアン助川さんの講演、
そして、こんにゃく座の
ミニコンサートが開催された。
▼オペラシアターこんにゃく座HP
https://konnyakuza-news.blogspot.com/2025/03/20255.html?m=1
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ハンセン病問題が背景にある
小説『あん』
その著者、ドリアン助川さん。
生まれつき、
ご自身が抱えていたもの。
生きる意味、平等についての疑問。
そして出会い。
『あん』で描きたかったもの。
ハンセン病問題の奥にある
もう一つの「人の生きる意味」
後半は…
オペラシアター こんにゃく座
ミニコンサート
●こんにゃく座のソング
●オペラ『あん』より
●宮沢賢治の詩によるソング
それぞれ数曲
ピアノ伴奏
歌う方も
鍵盤ハーモニカやリコーダーなど
演奏を交えて
……………
300円以上の寄付で
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ドリアン助川さんの
サインを書いてもらえる!
もらってきましたー✨
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●講演会
ドリアン助川さんは
生まれつき見えにくい色があり、
希望していた職種の
(テレビ局、映画会社、出版社など)
就職試験を受けられなかったとのこと。
その後、
色々な不条理に直面することも
多かったらしい。
ラジオのパーソナリティとして
若者の悩み相談などを受ける中、
“ 社会の役に立たなければ
生きている意味がない ”
という意見に、
激しい違和感を覚えたのだと。
社会の役に立つ立たないは
その人の価値をはかる
基準になるのだろうか?
人の平等とは
どういう意味だろうか?
.
.
そして、
小説『あん』を書くにあたり
ハンセン病に関する本を
たくさん読んだそうだ。
しかし、
読めば読むほど
当事者ではない自分には無理だと
思うようになったそうだ。
何度も断念しそうになりつつも
色々な出会いもあり
出版できることになった。
.
.
印象に残ったのは…
塔和子さんの詩を読んだ話。
外の世界に出られないながらも
素晴らしい感性をもって
ものを見て、感じて、綴っていること。
.
.
また、
療養所で暮らす方の話。
そこでは製菓が重宝されていた
というもの。
患者は
あらゆる感覚を失っていくけれど、
最後に残るのは、
甘みを感じる舌の感覚。
甘いものを食べることが
何よりの喜びだったことが想像される。
.
.
そして
ドリアン助川さんが
苦悩の末に思い至ったこと。
積極的感受について。
存在はすべて
関係性の中にある。
世界や自分自身は不可分である。
現実的に
何かの役に立たないとしても、
それでもできることはある。
何かを見て感じる
自分の視点。
そのことで、
空の月も
それこそ道端の草も
自分が見て感じることで
なにか繋がりが生まれるのでは
ないだろうか。
金銭的収入に
繋がらないとしても
それが無意味とは言えない。
.
.
色々な回り道をしてきた
ドリアン助川さんだからこそ
思えたことかもしれない。
けれど境遇は違っても
多くの人は
多かれ少なかれ
何か切実なものを抱えて
生きているのではないか。
それは人によって違うけれど
切実さはという面では
繋がる部分もあるだろう。
.
.
生きている意味は
どんな人にもある。
そう思えるお話だった。
厳しい現実の前では、
心身ともに全力を尽くし
最低限でも人並み程度を
求められがち。
そんな局面もあるだろうけど、
それが全てではないと思えた。
自分や子どもにも通じる
生きにくさの面で
共感することも多く
涙が止まらなかった。
自分では
そうだと思っていても、
やはり誰かに
それでいいよと
言ってほしいものなのだ。
……………
●ミニコンサート
オペラシアターこんにゃく座
ミニコンサート
●こんにゃく座のソング
●オペラ『あん』より
●宮沢賢治の詩によるソング
それぞれ数曲
ピアノ伴奏と共に。
また、歌う方が
鍵盤ハーモニカやリコーダーを手に
演奏も交えながら。
あまりオペラを
観る機会がないけれど
アコースティックで
身近に感じられるなと思った。
しっとりした歌もあれば
コミカルなものもあり
楽しい時間になった。
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