1/16 映画「いろとりどりの親子」観た。
パンフレットにあった言葉。
「違う」ことが恐怖と憎悪を生み、
「同じ」ことが共感と愛を生む、
そう思いこまされている私たちに
この映画は違う次元の可能性を見せてくれる。
ーー 谷川俊太郎(詩人)
………まさに、
そんなふうに思った映画だった。
作家アンドリュー・ソロモンの
ノンフィクションベストセラー
『FAR FROM THE TREE 』の映画化。
身体障がい、発達障がい、LGBT、など
さまざまな“違い”を抱える子を持つ
300以上の親子を取材した作品。
映画では、6組の親子が映された。
自閉症、ダウン症、低身長症、殺人。
そして同性愛者の原作者。
親が、当たり前と思ってきた子ども像と
まったく違ってしまったら。
やはり違いは受け入れがたいもの。
その人たちは、望んで選んだわけでなく
否応なくその立場になったのだから。
他人事じゃなく、
自分に直面する問題だとしたら、
簡単に、多様性という言葉で
片付けられないかもしれない。
もがき苦しみ葛藤し、試行錯誤の末
やっと見えてきたものがあるのだろう。
そのことを、映画の中で感じられた。
みんな同じ、その方がよほど楽。
けれど、実際そうはいられないから
多様性を受け入れて生きる方法を
模索しなければいけないのだ。
簡単じゃないけれど、
これまでにない可能性もある。
原則にとらわれず、
一つ一つの事情に応じて
問題に向き合うことができたなら
幸せを諦めずにすむかもしれない。
本当の意味で、自分たちの生活の中で
“ 違い ”を大切にしたい。
そんなふうに思った映画だった。